海外・日本の動向

日本国内の動向:札幌サステイナビリティ宣言

札幌サステイナビリティ宣言

G8北海道洞爺湖サミットに先立ち、2008年6月29日~7月1日に本学がホスト校となり「G8大学サミット」を開催しました。このサミットにはG8メンバー国内にある27大学に加え、他の6か国8大学および国連大学からも学長らが参加して、サステイナビリティ実現のために大学が果たすべき責務と取り組みについて議論しました。「札幌サステイナビリティ宣言」はこの大学サミットで採択され、わが国で初めて、サステイナブルキャンパスの概念が主要な大学戦略として広くうたわれました。

宣言の中で、すべての大学は、次世代に持続可能な地球と社会を残すため、問題解決に重要な役割を担っており、大学は中立かつ客観的な存在として、持続可能な社会の形成に向けて、政治と社会を啓発していくのに最もふさわしい存在であると位置づけられました。

さらに、サステイナビリティの実現において大学が果たし得るもうひとつの役割は、大学の研究教育プロセスを通じて社会の様々なステークホルダーとの交流を行い、持続可能な社会の新しいモデルとして自らのキャンパスを活用していくこととされました。以下に抜粋した宣言の内容を紹介します。

I 共通の認識(概要)

  • サステイナビリティ(持続可能性)は21世紀における最も重要な概念である。
  • サステイナビリティは環境にかかわる科学の問題ではなく、今や政治課題である。
  • 問題解決に向けて、政策決定者と研究者を密接に連携させる大学の責任が増している。
  • 細分化された研究分野を再構築した科学的知識と統合的なアプローチが必要である。
  • 新しい科学的知識体系を構築するにはネットワークのネットワーク (NNs, Network of Networks)が必要である。
  • 研究者は市民や政策決定者と対話し、社会変革を後押しすることが重要である。
  • 大学は、各地域の問題を解決する人材を、高等教育により育成する役割を担う。
  • 大学は、キャンパスを実験の場として活用することにより、新たなモデルを提示できる。

II 我々の決意(コミットメント)(一部抜粋)

  • 我々は、21世紀における科学的知識が政策と社会を支えていくことの必要性を認識し、政策と社会と学界がサステイナビリティ実現のために共進していく原動力として、大学の新しい使命を果たしていく。
  • 我々は、NNs (Network of Networks)を科学のプラットフォームとして活用しつつ、共同研究と教育プログラムを通じて開発途上国の大学・研究機関と連携を強化し、必要に応じた支援をしていく。
  • 我々は、持続可能な社会の実現に向けて、地域とともに、キャンパスを用いて新しい社会モデルを実現する役割を担う。