新着情報
北海道大学がホスト校となりCAS-Net JAPAN年次大会2025を開催
11月7日(金)・8日(土)の2日間、一般社団法人サステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)と北海道大学サステイナビリティ推進機構との共催による「CAS-Net JAPAN年次大会2025」を開催しました。本大会は、「サステイナブルキャンパスがつなぐ知と実践」をテーマに掲げ、全国の大学の教職員、学生及び民間企業の関係者が一堂に会し、持続可能な社会の構築に向けた知見と実践を共有する場として企画したものです。
北海道大学が本大会のホスト校を務めるのは、平成26年以来2回目で、北海道大学サステイナビリティ推進機構と学内外の関係者による協力体制のもと、開催しました。当日は、全国から91名の教職員、学生及び民間企業の方々が参加しました。
初日は、小雪が舞う生憎の天候の中、キャンパスツアーを実施しました。参加者は、北キャンパス総合研究棟8号館(ICReDD棟)、北キャンパス屋外パブリックスペース及び医学部百年記念館を見学することで、持続可能性に配慮したキャンパス整備の現場を体感していただきました。
続いて、北海道ワイン教育研究センターにて「サステイナブルキャンパス賞2024」受賞記念レクチャーを行いました。「キャンパスのエクステンションとは?」と題した講演では、前北海道大学准教授で一般社団法人新渡戸遠友リビングラボ理事長の小篠隆生氏及び工学研究院の小澤丈夫特任教授が、ワイン教育研究センター棟の改修概要、研究林の活用及び大学の社会共創に関する取組について講演を行いました。
レクチャー終了後には、ワイン教育研究センター棟及びワイン貯蔵庫を見学し、引き続き同センターにてレセプションを行いました。レセプションでは、参加者間の交流と情報交換が活発に行われました。
2日目は、学術交流会館にて全体シンポジウムを開催しました。開会にあたり、朴 恵淑CAS-Net JAPAN代表理事による挨拶が行われ、続いて文部科学省大臣官房文教施設企画・防災部計画課整備計画室の真保 洋室長による来賓挨拶(録画)が披露されました。
基調講演では、森 太郎総長補佐/工学研究院教授が講演(録画)し、北欧の大学におけるリビングラボ *の先進的な取組事例を紹介するとともに、リビングラボをキャンパスマネジメントに取り入れる可能性について講演を行いました。
また、招待講演として、エア・ウォーター株式会社、株式会社フラワーコミュニケーションズ、北海道ガス株式会社の各社より、カーボンニュートラル達成に向けた先端的な取組や地域連携の事例が紹介されました。
午後からは事例発表分科会を開催し、サステイナブルキャンパス部門及び学生活動部門に分かれて、各大学や学生団体による実践事例の発表が行われました。
その後、「サステイナブルキャンパス賞」発表及び講演が行われ、続いて「サステイナビリティレポートアワード」の表彰式が実施されました。北海道大学は「サステイナブルキャンパス賞」大学運営・地域連携部門において、最優秀賞となる「サステイナブルキャンパス賞」を受賞しました。最後に、横田 篤理事・副学長による閉会挨拶をもって、本大会は盛会裏に終了しました。
本大会は、持続可能な社会の構築に向けた大学キャンパスの役割を再確認するとともに、参加者間の連携を深める貴重な機会となりました。今後も当機構は、CAS-Net JAPAN及び全国の他大学と連携し、サステイナブルキャンパス構築を推進していきます。
*リビングラボ
民間企業、行政及び大学等が、実際の生活空間を研究開発の場として、社会課題の解決や新たなイノベーションを共創する取組。



