推進機構について

ごあいさつ

札幌農学校を前身とする本学は、その特異な発展の経緯により、今日に至るまで、札幌と函館の両キャンパスのほか、農場、植物園、牧場、大学の森としては世界最大規模となる道内外の研究林、臨海実験所など、広大かつ多様なフィールドを活かし、持続可能な社会づくりへの貢献を目指してきました。また、創基150年を迎える2026年に向けて「世界の課題解決に貢献する北海道大学」を目指して、持続可能な社会の実現に資する活動を行っています。

こうした本学設置の経緯や発展の歴史を踏まえ、本学が保有するさまざまな物的・知的資産を活用し、ステークホルダーと共創を図りながら、持続可能な社会の構築やSDGsの達成に貢献する教育、研究、社会連携、サステイナブルキャンパスの構築やキャンパスのカーボンニュートラルを達成するためのプラットフォームとして、2021年8月にサステイナビリティ推進機構を設置しました。

現在の私たちは、急速に進む気候変動、様々な社会経済的要因、紛争の勃発などにより、地球の持続可能性が危機に瀕していることを実感しているところです。そのような中で本学は、持続可能なWell-being社会の実現を目指して、2023年7月に「HU VISION 2030」を策定し、2030年をターゲットイヤーとして、科学技術における教育と研究の卓越性(=Excellence)と同時に、社会課題の解決やSDGs達成への貢献(=Extension)にも注力することを宣言しました。

本機構の活動によってサステイナビリティやSDGsの概念が学内に浸透することで、全ての構成員が生き生きと尊厳を持って活動し、それぞれの最大限の能力を発揮していきます。それにより学内エンゲージメント(一体感)が醸成され、SDGsの枠組みが持つ倫理観の浸透により、総合力が強化されるでしょう。このことによって社会における本学の価値が高まり、学外エンゲージメント(共感)も醸成されます。こうした学内外のエンゲージメントにより、多様なステークホルダーと共創することによって、持続可能な未来づくりに貢献してまいります。

サステイナビリティ推進機構 機構長 横田 篤