推進機構について
機構設置の理念・目的
北海道大学のサステイナビリティ推進の歴史は、札幌農学校の開学にまで遡ることができます。
1869年に蝦夷地(北海道)開拓のために開拓史が設置され、1876年にクラーク博士を招聘し、日本における最初期の高等教育機関である札幌農学校が開設されました。
当時クラーク博士が導入した教育理念が、現在の北海道大学の「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「実学の重視」という4つの基本理念に受け継がれています。
これらの理念は「誰一人取り残さない」「人権尊重」「よく生きる(well-being)」などのSDGs(持続可能な開発目標)の考え方と強くつながるもので、本学は開学以来SDGsに取り組んできた大学とも言えます。
一方で、大学の施設整備の基本方針を定める計画として全国の国立大学に先駆けて1997年2月に「キャンパスマスタープラン」を策定し、キャンパス空間利用の大綱を定めています。以来約10年ごとに新たなマスタープランを策定し、比類なき美しいキャンパスを実現してきました。
このような本学設置の経緯や、都会の中に広大で美しいキャンパスや広大な研究林を150年近く維持させてきた歴史をふまえ、本学は「比類なき」大学としてSDGsの達成に十分貢献できる研究主導型の基幹総合大学であると認識し、改めて2020年12月に「SDGsの達成への貢献」を本学のビジョンの中核に据えました。
その実現に向けて、SDGsに関わる事業を推進する専門の組織が必要と判断し、2021年8月に「サステイナビリティ推進機構」を設置し、この機構の中に、SDGs 関連事業を強力に推進する「SDGs事業推進本部」と、既存の「サステイナブルキャンパスマネジメント(SCM)本部」を設置しました。2024年4月より「SDGs事業推進本部」および「サステイナブルキャンパスマネジメント(SCM)本部」は、それぞれ「SDGs事業推進部門」、「キャンパスマネジメント(SCM)部門」に改称し、6月には新たに、気候変動と生物多様性の課題解決に取り組む「カーボンニュートラル推進部門」を設置し、3部門体制で学内のサステイナビリティ推進体制を構築しています。
サステイナビリティ推進機構を紹介したパンフレットです。
下の画像をクリックするとパンフレット(PDF:1063KB)が開きます。
2021年7月29日に当機構設置に伴う記者会見を実施しました。
その時に用いた資料「サステイナビリティ推進機構の設置 「SDGs達成への取り組み」から「世界の課題解決」に貢献する組織改革」を公開します。下の画像をクリックすると資料(PDF:2.27MB)が開きます。ぜひご覧ください。