報告書・公開データ

GHGインベントリ

北海道大学では、2024年10月、本学の温室効果ガスに関する排出量等のデータを体系的にとりまとめた「北海道大学GHGインベントリ」を策定しました。

北海道大学GHGインベントリは、カーボンニュートラルの実現を見据え、本学の温室効果ガス(以下、GHG)に関する実情を適正に把握するために、本学のGHGに関する排出量等のデータについて体系的にまとめています。その作成においては、温室効果ガス排出量の算定・報告に関する国際基準となっているGHGプロトコル等を参照の上、国際協定や国の政策で規定される7種類のGHG(CO₂、CH₄、N₂O、HFCs、PFCs、SF₆、NF₆)を算定対象に、Scope1・2・3の分類に基づき、本学の全ての拠点におけるGHG排出量を算定しています。

今後、本学では、GHGに関する排出量等の状況を経年で確認し、気候変動対策の評価・検証を行い、その状況を広く社会に公表・報告するため、GHGインベントリを定期的に作成する予定です。

図 北海道大学のGHG排出量(2022年度)

北海道大学GHGインベントリ2022(pdf:3.4MB)
北海道大学GHGインベントリ2022 概要版(pdf:0.5MB)


(用語)
GHGプロトコル
米国の環境NGO である「世界資源研究所(World Resources Institute, WRI)」及び「持続可能な発展のための世界経済人会議(World Business Council for Sustainable Development, WBCSD)」を中心に世界中の事業者、行政組織、NGO、学術組織など様々な利害関係者が参加し、その合意に基づいてGHG の算定・報告基準を開発するためのプロセス。
Scope1・2・3
GHGプロトコルでは、GHG排出量を以下の3つのScopeに分類しています。
・Scope1(直接排出量) 事業者自らの温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
・Scope2(エネルギー起源間接排出量) 他者から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
・Scope3(その他の間接排出量) Scope1、Scope2以外の間接排出(事業活動に関連する他者の排出)