サステイナビリティ推進機構は、北海道マラソン組織委員会との連携のもと、令和6年度に「きたみてガーデンSDGs農園」（以下、SDGs農園）プロジェクトを開始しました。令和7年度も同プロジェクトを継続し、8月31日（日）に開催された北海道マラソン2025に合わせて関連活動を展開しました。

本プロジェクトでは、札幌キャンパスで回収された落葉から生成された腐葉土を活用し、総合博物館の中庭にSDGs農園を造成しました。SDGs農園の維持管理は、本学の教職員、北海道マラソン組織委員会、そして学生主体のボランティアグループ「きたみてガーデン」が協力して行っており、キャンパス内での持続可能な資源循環の実践例として注目されています。令和7年度には、北海道マラソン2025のコース沿いに位置する北キャンパスにも新たにSDGs農園を開設し、活動の範囲を拡充しました。これにより、本学教職員のみならず、ランナーや観客がSDGs農園の存在に触れる機会が増え、持続可能性への関心を高める契機となりました。

SDGs農園で収穫された野菜は、北海道マラソン2025前日の8月30日（土）にランナー向けに企画されたカーボローディングパーティーにて提供されました。メニューには、「北大二十日大根とじゃこの混ぜご飯」「北大ミントウォーター」「海老と北あかりのジェノベーゼパスタ」など、農園の恵みを活かした料理が並びました。また、北大ブランドの「北大ラズベリー」や「北海道大学純米酒『奥智』」の酒粕を使用した「北大ラズベリーの甘酒」「北大酒粕ドレッシング」もふるまわれ、大学の研究成果と地域資源が融合した食の魅力を発信しました。これらの食材は、総合博物館内の「ミュージアムカフェぽらす」でも提供され、来館者にもSDGs農園の取り組みを身近に感じていただく機会となりました。

さらに、SDGs農園は、近隣の保育園児による栽培体験の場としても活用されています。きたみてガーデンの学生らがサポートし、園児たちは野菜の苗植えや収穫を体験しました。その後、保育園では収穫した野菜を使って「ピザ」や「シソジュース」を作り、地域の子どもたちの食育の機会にもつながりました。

サステイナビリティ推進機構および北海道マラソン組織委員会は、今後も連携を深めながら、SDGs農園プロジェクトを継続し、地域と大学が協働する持続可能な社会づくりに貢献してまいります。