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北海道大学、産学連携を考える「札幌サステナブルツアー」に全面協力

令和7年10月9日(木)、日経ESG経営フォーラム主催による「産学連携を考える札幌サステナブルツアー」が開催され、北海道大学は講演の実施および視察地の提供など、全面的な協力を行いました。

日経ESG経営フォーラムは、日本経済新聞社グループの出版社、日経BPが事務局をつとめる日本のESG経営を推進するための会員組織です。今回、フォーラムは会員向けに札幌市内での見学ツアーを企画し、北海道大学は講演や施設見学の場を提供するなど、企画の実施に協力しました。

当日はまず、「北海道大学におけるSDGsの取り組み紹介」と題し、サステイナビリティ推進機構SDGs事業推進部門の加藤悟教授が講演を行いました。1876年の札幌農学校開設以来とりくんできた持続可能性に関する取り組みが学内外で高く評価されていること、ならびに現在進行中の産学連携活動について紹介がありました。

続いて、総合博物館にて各部局の活動紹介や、化石・岩石・標本などの展示を自由見学しました。

その後、第一農場内にある「スマート農業教育研究センター」に移動し、農学研究院長の野口伸教授によるスマート農業に関する講演が行われました。講演では、担い手の減少と高齢化が進む中、持続可能な農業生産の実現に向けてスマート農業の導入が求められていること、また、農業経営にデータを活用できる人材育成の重要性について説明がありました。さらに、遠隔操作によるトラクターの自動操縦のデモンストレーションが実施され、技術の仕組みや安全性についての実演が行われました。

学内見学の後は、近隣にある「エア・ウォーターの森」に移動し、施設の概要説明とともに、水素活用やバイオガス製造など、エネルギー分野における取り組みについて紹介がありました。

参加者は、北海道大学の歴史と最先端の研究に直接触れることで、SDGsの達成やESG経営の観点から、産学連携の重要性を理解する貴重な機会となりました。

なお、北海道大学は日経ESG経営フォーラムにおいて唯一の大学会員であり、フォーラムを通じて得られたネットワークや知見を研究・教育活動に活用するとともに、本学の取り組みを広く社会に発信しています。

講義を行う加藤悟教授

講義を行う野口教授

スマートトラクター見学の様子