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「留萌管内高等学校・北海道大学SDGs・ゼロカーボンプロジェクト2025」ワークショップを開催

令和4年度より、本学は北海道教育庁留萌教育局と連携し、SDGsやゼロカーボンを題材に高校生が管内の課題を探究し、その成果を発信することで地域住民のSDGs・ゼロカーボンの理解促進、行動変容を図るプロジェクトを行っています。12月11日(木)、留萌管内の5つの高校(留萌高等学校、苫前商業高等学校、羽幌高等学校、遠別農業高等学校、天塩高等学校)から高校生12名、引率教職員6名及び留萌教育局職員4名が参加し、令和7年度の本プロジェクトのワークショップを開催しました。

はじめに、生徒たちは令和7年8月にリニューアルオープンした札幌市駒岡清掃工場を視察しました。同工場職員からは、同工場にて生み出される電力を用いて、市営地下鉄で使用する電力を賄っていることや、真駒内地区の約10施設へ暖房や給湯などの熱供給を行っていることなどが紹介されました。これにより、生徒たちは2050年までに温室効果ガスの実質排出量ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」の実現に向け、札幌市が積極的に取り組んでいることを学びました。

続いて、生徒たちは百年記念会館に移動しワークショップに参加しました。冒頭では、サステイナビリティ推進機構の金井信宏特任准教授が「“SDGs的”探究学習のススメ」と題して講義を行いました。金井特任准教授は、SDGsのゴール・ターゲットが環境・経済・社会の課題を網羅していること、地域課題の多くは一つのゴールに収まらないため、課題解決に向けては各ゴール・ターゲット間の相乗効果とトレードオフを考慮することが合理的かつ不可欠であると説明しました。

講義後には、生徒たちがこれまで取り組んできた、又は今後挑戦したい探究活動についての発表やグループ討論を行い、それに対して、同機構の加藤 悟教授、髙野大地特任准教授が助言やコメントを行いました。一連の活動を通じて、生徒たちは多様な視点や考え方に触れ、各自が取り組む課題への理解をさらに深めました。

今後は、参加生徒が主体的に探究活動を進め、本学教員や大学院生の指導を受けながら、次年度に向けてプロジェクトの成果をまとめていく計画です。

集合写真

札幌市駒岡清掃工場視察の様子

講義を行う金井特任准教授

グループ討論の様子(左端:髙野特任准教授)