活動・調査報告
3月14日(金)に、北海道大学及び日本証券業協会の主催によりSDGsシンポジウム「北海道から拓く持続可能な未来 -産官学連携によるGX金融の推進-」(会場:東京ミッドタウン八重洲カンファレンス)をハイブリッド形式で開催し、両機関及び証券業・金融業界関係者など115名が参加しました。
シンポジウムでは、横田 篤理事・副学長が「北海道⼤学のサステイナビリティ・SDGsへの取り組み」と題して基調講演を行いました。横田理事・副学長は、札幌農学校を前身とする北海道大学の歴史的背景から、北海道大学がSDGs課題解決の中核をなすフィールドサイエンスに強みを持つ⼤学として国際的に⾼く評価されていること、戦後、教養課程の設置に際して、教養教育を峻別せず、学部や研究所に所属する教官が全学出動で講義を担当する「全学支援方式」を採用することで学際的な教育研究活動が進んでいることを紹介しました。具体例として、「スマート農業教育研究センター」「リニューアブルエナジーリサーチ&エデュケーションセンター(REREC)」の設置及び「地域中核・特⾊ある研究⼤学強化促進事業(J-PEAKS)」に北海道大学が採択されたことなどを説明し、北海道大学が社会から共感(学外エンゲージメント)を得ながら、社会的インパクトを与える大学を目指していると述べました。
引き続き行われたパネルディスカッションでは、横田理事・副学長及び宮下和士北方生物圏フィールド科学センター長がパネリストとして登壇しました。宮下センター長は、RERECの代表として、ネイチャーポジティブ*¹及び地域社会ポジティブ*²の両立に貢献するGXを目指していることを説明しました。横田理事・副学長は、北海道大学がTeam Sapporo-Hokkaidoに参画し、GX推進に向けた産学官連携による技術開発や、日本証券業協会や三菱UFJ信託銀行株式会社と協同して、金融人材育成に取り組んでいることなどを紹介しました。
*1 ネイチャーポジティブ … 生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せること。
*2 地域社会ポジティブ … 地域のコミュニティ自身で地域の課題解決力を高められるよう、場づくり及び仕組みづくりをデザインの力で支援し、地域が自律的・持続的な社会へと変化していくための活動となる地方創生を実現すること。
シンポジウム概要
- タイトル:北海道大学×日本証券業協会SDGsシンポジウム
北海道から拓く持続可能な未来 -産官学連携によるGX金融の推進- - 日時:令和7年3月14日(金)18:00~19:30
- 場所:東京ミッドタウン八重洲カンファレンス※オンライン配信有
- プログラム:
- 開会挨拶 日本証券業協会 専務理事 松尾元信
- 基調講演 北海道大学 理事・副学長 横田 篤
- パネルディスカッション
- タイトル:北海道におけるGX金融、産官学連携による推進可能性
- モデレーター
DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社サステナビリティサービス統括部プリンシパル 金留正人 - パネリスト
- 脱炭素成長型経済構造移行推進機構(GX推進機構)理事 高田英樹
- 北海道大学 理事・副学長 横田 篤
- 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター長 宮下和士
- 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社フェロー 吉高まり




