推進機構について

北大のサステイナビリティに係るあゆみ

「持続可能な開発」国際戦略本部の設置

北海道大学におけるサステイナビリティの取り組みは、2005年に「持続可能な開発」国際戦略本部が設置された時に始まりました。本学の国際化に際し、持続可能な開発をテーマに戦略をたて始めたのです。2005年は、「国連の持続可能な開発のための教育の10年 (UN Decade of Education for Sustainable Development)」が始まった年でもあります。

2007年から北海道大学には、サステイナビリティにかかわるどのような教育・研究があるのかを一覧できる、ショーケースのようなイベント「サステナビリティ・ウィーク」が始まりました。

2008年にG8大学サミットが、G8北海道洞爺湖サミットと同じ頃開催され、本学はホスト大学を務め、そこで「札幌サステイナビリティ宣言」が採択されました。大学は持続可能な社会をつくるための原動力になる、という宣言に世界の27大学が署名しました。

サステイナブルキャンパス推進本部の創設

2010年にはこの潮流を受け、本学にサステイナブルキャンパス推進本部が創設されました。本学のサステイナビリティの取り組みは、国際政策と関連し発展してきたため、サステイナブルキャンパス推進本部も当初から、国際的な議論の場に積極的に参加する下地を持っていました。このことは、「サステイナブルキャンパス構築のためのアクションプラン」の策定や、「サステイナブルキャンパス評価システムASSC(アスク)」の開発が、海外大学の教職員との議論や欧州委員会採択の国際プロジェクトの成果であることからもわかります。

2018年4月1日より新たな体制となり「サステイナブルキャンパスマネジメント本部」となりました。

サステイナビリティ推進機構の設置

2021年8月には、本学が「SDGsの取組」から「世界の課題解決」に貢献するために、また、グリーン・スマート・サステイナブルキャンパス(教育、研究、社会連携及び自然環境と調和したキャンパス整備を通して、持続可能な社会の構築に貢献する大学)の実現を目指していくため、総長をトップとした「サステイナビリティ推進機構」を設置し、この機構の中に、SDGs 関連事業を強力に推進する「SDGs事業推進本部」と、既存の「サステイナブルキャンパスマネジメント(SCM)本部」を設置し、学内のサステイナビリティ推進体制を構築しています。

※2024年4月より「SDGs事業推進本部」および「サステイナブルキャンパスマネジメント(SCM)本部」は、それぞれ「SDGs事業推進部門」、「キャンパスマネジメント(SCM)部門」に改称されました。

創基150年~2030年に向けて

2014年に本学が定めた「北海道大学近未来戦略150」は、ターゲットイヤーを創基150年を迎える2026年に定め、北海道大学のビジョンを提示してきました。

そして、2023年にはその4年先の2030年をターゲットイヤーとして、”Excellence”と”Extension”を明確に可視化し、その統合による好循環・エコシステム創成への北海道大学の中期的ビジョンを示す「HU VISION 2030」を提示しています。