活動・調査報告
(株)クボタが主催するスペシャルトークイベント「次世代と共に『未来の食と農』を考える」が、9月7日に北広島市のKUBOTA AGURI FRONTで開催され、俳優 森崎博之氏とサステイナビリティ推進機構カーボンニュートラル推進部門長 石井一英 教授が対談を行いました。本対談には、事前に参加登録をおこなった小学生を含む約60名が参加しました。
まず初めに、北海道大学と森崎氏及び(株)クボタの三者は、農学研究院 野口伸 教授の無人トラクター等を通じて繋がりがあることが紹介された後、気温上昇の影響で世界や日本で農作物に変化が起きていること、北海道の農業はポテンシャルが高いこと、食品ロスは家庭からの排出が多く、食品ロス削減のためには一人一人の意識が大切なこと、農業人口が減り、農業従事者が高齢化していること等についてトークを行いました。また、参加者からの質問に応える時間も設けられました。
トークの中で石井教授は「食と農を考える時に覚えておいて欲しいこと」として、「バーチャルウォーター」という輸入した食料を自国で生産すると想定したときに必要な水の量について紹介しました。石井教授は、日本はバーチャルウォーターが多い国の一つであり、輸入している食料を日本国内で生産した場合は国内の水資源が不足すること、食料を輸入に頼っているということは、水不足に悩む国々の水資源までも使っている可能性があるということ、食料問題を考える時はこうした水資源についても一緒に考えていく必要があることを説明しました。
最後に、登壇者からの一言として、石井教授は「『青銀共創』という言葉があるように、農業は若い人々と経験を積んだ人々が一緒になってやっていくことが大切である」と述べ、森崎氏は「生きることは食べることであり、農家が頑張って作ったものを食べているということを知り、感謝しながらおいしく楽しく食べてほしい」と述べて、イベントは終了しました。
また、本トークショーは、9月6日から16日までF.VILLAGE(北広島市)で開催している食と農業を楽しく学ぶ秋の祭典「KUBOTA presents AGRI WEEK in F VILLAGE」内で行われており、本学からはスペシャルトークショーの他に、北大ブランド商品を販売するブースの出展などもありました。




