活動・調査報告
株式会社 三井住友銀行が主催する「”グリーンイノベーション” フォーラム&マッチング~北海道の持続可能な社会の実現に向けて~」が12月18日に三井住友銀行 SMBCホールで開催され、カーボンニュートラル推進部門長 石井一英 教授が「Excellence & Extension ~地域課題を解決する異分野融合イノベーション~」と題して講演を行いました。
石井教授は、北海道大学はHU VISION 2030で「持続可能なWell-being社会の実現」に貢献していくことを掲げており、卓越した研究(Excellence)と同時に社会貢献(Extension)を行っていくことを説明しました。2018年から取り組んできた「ロバスト農林水産工学科学技術拠点」や2024年に地域中核・特色のある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)に採択された「フィールドサイエンスを基盤とした地球環境を再生する新たな持続的食料生産システムの構築と展開」に代表されるように、北海道大学はフィールドサイエンスに強みがあり、多様な研究人材が個々に活動するだけでなく、異分野融合プラットフォームを形成し、産学連携・官学連携で共同研究やプロジェクトを推進してきた実績があると紹介しました。
また石井教授は、北海道大学ではGX関連の研究・教育が進められており、2024年6月にサステイナビリティ推進機構内にカーボンニュートラル推進部門を新設したことを紹介しました。カーボンニュートラル推進部門はキャンパスのゼロカーボンを目指し、北海道大学のフィールドを実証の場として使用してもらい、札幌、北海道といった地域貢献に繋げていくことをミッションとしていると説明しました。
最後に、来年度から工学研究院で開設を予定している循環イノベーション寄付分野を紹介し、自然資本を中心とした持続可能な社会を達成するために、産学官民金+学生が協働して、モノとエネルギーが循環する技術社会システムを創造し、さらにそれを社会に実装するための基礎・応用技術の開発及び実証試験、実行可能性の調査をおこなっていく予定であることを紹介しました。

