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「実験施設に特化した省エネ対策報告会」を開催いたしました
10月31日(水)、百年記念会館大会議室において「実験施設に特化した省エネ対策報告会」を開催しました。
本報告会は,ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンなど、英国の教育・研究機関で実験施設に特化した省エネ・省資源プロジェクトを展開しているマーティン・ファーレイ氏(Green Lab Associates代表)の来学により実現したもので、学内外から22名の参加者がありました。
報告会では、最初にファーレイ氏から講演があり、Reproducibility(再現性。実験結果の信頼性を表す指標)を用いて、科学者の研究活動が社会の持続可能性に深く関係しているという説明がありました。これは、ファーレイ氏が実験施設に特化した省エネ・省資源活動を進める動機となっているとのことでした。さらに、英国で実際に手がけている、超低温フリーザーの設定温度と試料の保存状態の関係を検証するプロジェクトや、実験室から出る廃棄物の分別を推進するチームを研究室で立ち上げた成果など、具体的な取り組みもご紹介いただきました。その後、前々日に見学した本学の地球環境科学研究院及び理学研究院の研究室への省エネ・省資源対策のアドバイスをご紹介いただきました。
ファーレイ氏の講演
報告会の様子
沖野研究室見学(地球環境科学研究院)
小川研究室見学(理学研究院)
講演の後、質疑応答があり、高効率フリーザーや省エネ機器への更新のインセンティブ、実験機器の引継ぎのためのガイドラインの必要性、少人数でも良いのでできることから始めるチームづくりの秘訣などについて、意見が交わされました。
質疑応答の様子
今後これらの知見に基づき、サステイナブルキャンパスマネジメント本部に設置されているキャンパスマネジメント専門委員会において、有効な対策を検討していく予定です。