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サステイナブルキャンパスをつくる!提案募集事業
2015年度、サステイナブルキャンパスを構築する企画を、学内から募集しました。“サステイナブルキャンパス”の意味を捉え、キャンパス生活の質の向上や安全・安心に取り組むものも含めて、多様な事業への助成を決めるものです。審査は、工学研究院他の教員、施設部職員から構成される「環境配慮促進専門委員会」が担当しました。
■「環境ナノマイクロ物質モニタリング」― 北大札幌キャンパスの花粉推移と予報構築:
工学研究院共同利用施設 ナノ・マイクロマテリアル分析研究室
構内3カ所に花粉採取台を設置し観測しています。花粉用法システムに発展させるのが目標です。
工学研究院 栗芝 綾子 技術職員
採取できた花粉
■北国と障害者にとってのアクセシビリティ向上計画:特別修学支援室
多目的トイレにフィッティングボード、エレベーターに車椅子利用者用の鏡を設置しました。誰もが安全で快適に生活できるキャンパスづくりも、サステイナブルキャンパスの重要な要素です。
教育学研究院・学院・教育学部/学生相談室・特別修学支援室(兼務)松田 康子 教授
エルムの森 多目的トイレに設置された
フィッティングボード
教育学部研究棟のエレベーターに設置された
三角ミラー
■研究用PCのリデュース・リユース・リサイクル(PC-3R)プロジェクト:工学研究院共同利用施設 ナノ・マイクロマテリアル分析研究室
工学部内で不用品とされたPC・周辺機器を回収・修理し、希望者に貸与しました。2016年度には、廃棄されていたパソコン14台、モニター2台を修理し、利用者を募集したところ43名の応募があり、修理した機器全てが再利用されました。
工学研究院 宮﨑 宣幸 技術専門職員
リサイクルPCの展示(工学研究院材料化学棟)
PC-3R プロジェクト作業室
■古本回収による環境負荷低減:北海道大学附属図書館
従来の”書籍ゴミ“を資源に変え、得られた収入を教育・研究支援に活用することを目的としています。
2014年度に「古本クリーニングデイ」と称して古本の回収を行った際に集まった書籍は、段ボール約20箱分。不用な本をいつでも提供できる仕組みを整えれば、学生や教職員にとっても利便性が高まるだろうと「古本募金」が始まりました。
「古本募金回収ステーション」は、附属図書館本館、北図書館に設置されています。集まった書籍は資源として古本回収業者に渡し、代金は寄付金として北大が受け取り、学生用図書の購入や椅子等の備品購入に使われます。読まなくなった書籍はぜひこちらへお持ちください。
古本募金回収ステーション
■学内保育施設に係る周辺環境の整備:総務企画部人事課厚生労務室
保育所「ともに」および子どもの園保育園近辺にLED照明設備を設置。冬になると、こどもたちが帰宅する時間帯の保育所周辺は暗く、お迎えの車の行き来もあるため、皆さん危険を感じていました。照明の設置は大きな効果がありました。
設置されたLED照明設備
■ 学内福利厚生施設の環境負荷低減を目的とした調査と『学生の声』によるワークショップ:北海道大学生活協同組合 環境課題推進委員会・農学研究院
北大生協のエネルギー・水の消費実態を調査したところ、北大生協の店舗はエネルギー多消費施設であることが判明しました。省エネルギー型の調理器具・空調方式の導入、さらにはメニュー開発も急務といえます。
中央食堂に関して学生主体のワークショップを開催。アクセスの良い中央食堂ですが、建物や設備が古く、空間のつくりも学生にとって快適なものとは言えません。一方、ラーニング・コモンズといった新しい空間利用の概念が登場し、整備が実現した例もあります。学生たちは他大学の見学にも出向き、中央食堂に必要な機能を議論するワークショップを展開しました。
環境課題推進委員会 学生グループリーダー
大村 龍之介 教育学院修士課程
中央食堂(中央厚生センター)
学生主体のワークショップ