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どう見える?北大のサステナビリティ第6回 北海道大学ステークホルダーミーティング

環境報告書2010

開催日:2011 年3月30 日(水)  開催地:北海道大学遠友学舎

北海道大学での頭境負荷低減策や、サステナビリティに関する教育研究は市民の皆さんのご期待に応えられているのでしょうか。いろいろな視点から意見をいただくため、施設・設備、コミュニケーション、産学連携や本学で学ぶ学生など強い関わりのあるステークホルダーにお集まりいただきました。本学の環境関連施設を見学、施策についてのご説明後、みなさまから評価と改善点、そして新たなる期待をお寄せいただきました。

※プロフィールは2011年3月当時。※敬称略

スーツを着ている男はスマイルしている

自動的に生成された説明

長澤 幸雄
株式会社環境設備計画代表取締役 ピル建物の空調・衛生・電気設備について省エネルギー・環境配慮型設計を実施する。北大法学部をはじめ、各大学や民間施設の「エネルギー消費星の見える化」分析・診断にも関わっている。

メガネをかけた女性

自動的に生成された説明

中村 景子
株式会社スペースタイム代表取締役 「真意を捉え、わかりやすく伝える」をモットーに、メディアの特性を活かした「学術の広報支援」と「サイエンスコミュニケーション」を実践。北海道大学CoSTEP第1期本科生。

メガネを掛けた男性

自動的に生成された説明

井出本 穣
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)北海道支部 主査 環境分野に従事した後、現在は北海道の企業、大学、公的研究機関等の優れた研究開発シーズの発掘と育成、テーマ公募型事業の制度や公募について、道内に周知するための活動を行う。

歯を磨いている女性

中程度の精度で自動的に生成された説明

小菅 千絵
酪農学園大学環境システム学部生命環境学科サポートスタッフ/特任研究員 円山動物園フィールド担当 文部科学省採択の大学教育推進プログラムのスタッフとして、協定締結した札幌市円山動物園で、卒業研究やボランティア活動を行う学生の支援を行う。本学環境科学院博士前期課程修了。

電話をしている男性

中程度の精度で自動的に生成された説明

渡邊 武志
北海道大学大学院環境科学院博士課程環境起学専攻 気象学の、アジアモンスーン、アジア地域の気象変動をテーマに研究。また、学内の省エネルギー・環境負荷低減プロジェクトに参加し、セミナー等で発表を行っている。

スーツを着た白髪の男性

自動的に生成された説明

本堂 武夫
北海道大学副学長 施設環境担当理事

スーツを着た男性

自動的に生成された説明

羽山 広文
北海道大学工学研究院空間性能システム部門空間性能分野 教授 サステイナブルキャンパス推進本都環境負荷低減対策推進部門長

スーツを着た男性

自動的に生成された説明

横山 隆
北海道大学サステイナブル推進本部プロジェクトマネージャー 特任准教授

スーツを着た男性

自動的に生成された説明

ファシリテーター 今津 秀紀
凸版印刷株式会社トッパンアイデアセンター具体性を求められる大学の環境負荷低減策。

今津 それではます、大学の環境負荷低減について、皆さんが思う良いところと、足りない・わからないと思うところを教えてください。

長澤 環境負荷低減に関するメニューは十分にそろっていると思います。しかしそれをどう具体化するかという課題に直面しています。エネルギー消費量の言十測が優先されるのですが、全体の把握には費用がかかりすぎますので、予算裏付けのあるロードマップが必要だと思います。

井出本 方策は広範に及び、細かい点にも配慮されています。しかし、数値目標に対して具体的にどのようにしてどう減らすのか根拠が見えなかったので、今後どのような取り組みをした結果どのくらい減ったという成果発信をしていただきたいです。

中村 具体的なところで、ごみの分別はどの部局もすばらしいです。ただ、量の多さを解消できれば。あとは、使っていない部屋の電気やトイレの暖房が入れつばなしなのは、みんなが「誰かが消すだろう」と思ってしまい、自分でやろうというところまで気持ちが行かないのではと思いました。

本堂 確かにまだロードマップは描かれていません。「環境負荷見える化プロジェクト」「環境負荷低減対策モデルプロジェクト」をベースに北大スペックをつくり、それに基づいてこれから描きます。ごみについては、今後推進本部が廃棄物全般を全学的に取りまとめる方向で動いています。

横山 数値目標に対しての根拠も、もっとショートレンジの取り組みの積み重ねになるように、具体的なアクションプランに落とし込んでいかなければいけません。

羽山 これからリニューアルする建物の暖房に使用するエネルギーを半分以下にするなど、具体的なものを少しずつ考えています。また、昨年度工学部内で点灯放置を調べたところ、全体の3分の1 ありました。もしこまめに消せば、講義室の照明の約20%が削減できるので、何とか意識を高めなければいけません。

井出本 もう一つお願いなのですが、環境にいいものを導入する初期コストは、ランニングコストが減って回収できるとしても、中小企業には手を出しにくい額です。これを解決するようなアイデアを出していただければと期待しています。

活動にもっと期待したいこと。要請したいこと。

小菅 公開講座で市民に向けて情報発信しているのはいい取り組みだと思います。ただ、学内で、学生に対しての呼びかけは必すしもできていません。もっと学生活動を支援する方策や、助成金を付けての企画募集などがあれば面白いと思います。

渡還 明治くらいの建物や古い木がキャンパスにたくさん残っているということは、環境配慮がなされてきたのだろうと思います。学生にとっても魅力的です。一方、中にいる学生にも活動が見えないところは問題があると思います。

小菅 何かやりたいけど、何をしたらいいのかわからないという学生が相談できる窓口があれば。「元気プロジェクト」は面白い取り組みなので、もっと多くの学生に知ってほしいと思います。

横山 アメリカの大学は、スチューデント・イニシアチブという、学生の力も意見も吸い上げる仕組みができていたので、ぜひ本学でもと思います。また、省エネできた努力を評価するエコポイントのような仕組みもありますので、それでモチベーションをつけていければと思っています。

中村 統一した名前・ロゴキャラクターなどを作って、取り組みをシンボライズして広報してはいかがでしょうか。一つの活動としてやっているというシンボルをどこでも目にするようになれば「何か動いているな」と思われますよね。

渡邊 ただ、学生の立場からすると、学生はお金を払って教育を受ける側でもあります。サービスを受ける側に責任も押しつけたら、受け入れられない部分が出るので、大学の環境負荷低減が教育サービスの中に持つ意味を発信してもらいたいです。

羽山 おっしゃる通りで、寒いのや暗いのを我慢して節約というのはやってはいけないことです。サービスを提供する側として肝に銘じて取り組んでいきたいです。

部屋の中で椅子に集う人々

低い精度で自動的に生成された説明

今津 国立大学法人ですから、何か取り組む前に必ず伝えていくこと、納得や共感が必要なのかもしれませんね。

国際性、独自性のある研究と吸収力の高い人材の教育を。

今津 次に、教育研究のところでのサステイナブルの取り組みについてです。評価できる点、もう少し頑張ってほしい点を挙げていただけますか。

小菅 留学生の受け入れは、数、幅広さ、来ている人の優秀さともにすごく良いと思います。一方、こちらの学生が海外の話を聞く機会が少ないかなと。

渡邊 サステナピリティ・ウィークが非常に良い取り組みだと思います。足りない点は独自性で、これぞ北大、まさに北大という研究がなかなか思いつかない点です。

中村 一人一人の研究のユニークさはすばらしいです。独自性がないと言われてしまうということは発信力の問題で、これは広報のお手伝いをする私の反省点でもあります。それから、サステナビリティ・ウィークは1年目に、北大のメインになっていくお祭りだと感じました。でも、2年目以降、一つ一つの話は面白いのに、タイトルが難しくて、これでは市民が行く気にならないのではと思いました。市民や学生の参加を期待するなら、難しい言葉の翻訳やデザインの力が必要だと思います。

本堂 留学生については質を保ちながら、今1,400名まで増やすことができました。サステナビリティ・ウィークは、学生さんの参加も増えありがたく思っています。広報面にはまだ問題があり、海外向けホームページは貧弱だし、教員が学問的に正確にタイトルをつけると、やはり表現が難しい。そこで、教員と事務職員の間をつなぐ職種を増やしています。研究の独自性については、打ち出さなければ大学は生き残れないと思っています。

長澤 省エネ技術では、北大の情報発信量が一番多いように思います。お願いは、省エネ技術などの北海道スペックを示していただきたいことです。最近はリスクのあることはやらせない、やらない風潮があり、省エネ提案を求められていても、オーソライズされていない提案は、萎縮してできないという感じがあります。

羽山 私たちも道内外の企業の方と共同研究という形でプロジェクトを進めています。ですから、大学に相談されて、気軽に「このテーマは誰々」と研究室に飛び込まれていいと思います。

井出本 行動力と英語力、グローバルな視点をローカルに通す力を持った人材が必要とされています。それから、就職してから必すしも学生時の専門の部署に行くわけではないので、横断的な技術分野を学ぶ力をつけていただきたい。教育面では、元気で打たれ強い、そういう底力を持った学生さんに育ててほしいと思います。

羽山 人間づくりになると、私も建築設備を教えていますが、社会人になって1 週間職場で勉強したら、私の1講義分に相当することが学べる。だからそうじゃないことを私は教えて、どんなことでも吸収できる人間を育てる教育がしたいと心がけています。

横山 スウェーデンでは、修士以上は国際的な活躍が求められ、国際的な人材を育てるため英語による論文を必須としていました。そのために英語の教員が個々の学生に付いたりと、方針を出したらそれに見合う授業ユニットを割り振り、大学側よりそのシステムを学生達へ強力にメッセージしていました。そういう方針の発信力も必要かもしれません。

ワイングラスを持ったスーツ姿の男性

低い精度で自動的に生成された説明
メガネをかけている女性

自動的に生成された説明

第5回ステークホルダーミーティングまでに寄せられたこ意見への対応について

これまでに5回実施したステークホルダーミーティングでは、地域の方々や学生からさまざまなご意見、ご要望をいただきました。それらの声は、これまでにさまざまな大学の活動に反映されています。

環境負荷低減に関する施策と効果について

北海道大学では、2009年度及び2010年度に、環境負荷「見える化」モデルプロジェクトを実施しました。本プロジェクトでは、省エネ活動及び省エネパトロールによるエネルギー消費塁の抑制効果を測定しました。
「省エネ活動」としては、省エネの取り組み例を紹介したポスターの配付、照明用人感センサーのタイマー設定見直し、蛍光管の間引き、共通湯沸かし器の設定温度の見直し等を行いました。また「省エネパトロール」としては、各研究室実験室等に対し省エネの呼びかけ及び省エネアンケートを実施しました。
その結果、大きなエネルギー消費塁抑制効果が検証され、このことを全学で一斉に取り組んだと仮定した場合年間で電力が800万kWh、ガスが90万㎡、CO2が5,600tの削減効果があると推測されました。
2011年度には、各部局毎に委嘱された環境負荷低減推進員を軸とした省エネルギー対策の強化の体制を構築しています。
大学の篭力の使用状況を学外の方にもご覧いただけるように、北大ホームページに電力需要を表示し、節電対策の効果が確認できるようにしました。

学生・地域との連携と広報活動に関して

学生団体SCSDやキャンパスビジットツアーなどの活動を行っている学生と連携を図り、サステイナブルキャンパスコンテストや、サステイナブルキャンパスツアー、夜間電灯を消す省エネ活動のキャンドルナイトを2011年度も実施を予定しています。また、サステイナブルキャンパスの活動に興味を持つ学生をサステイナブルキャンパス推進本部のホームページやFacebook等を活用し募集していきたいと思っています。
地域連携として7月下旬に行われた『環境広場さっぽろ2011』に参加し、地域への発信を行っています。今後もさらに地域との連携を図っていきたいと思っております。
国内外の先進的にサステイナブルキャンパス活動を行っている大学とも連絡をとり、情報の共有を図っていきます。環境負荷低減対策や、広報活動などの良いところを取り入れ、北海道大学の技術や研究を、国内外へ発信していこうとしています。