活動・調査報告
北海道大学サステイナビリティ推進機構SDGs事業推進本部と北海道放送株式会社(HBC)は、『北海道大学・HBC「子どもSDGs大学」~未来のキーワード「カーボンニュートラル」』を1月7日(土)に学術交流会館で開催しました。本イベントには多くの小中学生とその保護者の方々が参加しました。
「子どもSDGs大学」 は、HBCの森結有花アナウンサーの司会進行のもと、下記の内容で実施しました。
開催挨拶 加藤悟 教授(北海道大学サステイナビリティ推進機構SDGs事業推進本部)
開催挨拶は、加藤教授が務めました。「なんとなく聞いたことがあるかもしれない『カーボンニュートラル』について、話を聞いたり実物を見たりして、『なんとなく知っている』から『知ってる・分かる』ようになってほしい。そしてイベントに参加して興味を持ったらどんどん自分で調べて、新しいことを学んでいってほしい」と、子どもたちに話しました。
第1講「「カーボンニュートラル」ってなに?」 田部豊 教授(北海道大学大学院工学研究院)
最近よく耳にする「カーボンニュートラル」についての講義を行いました。大切なのは、温室効果ガス(CO2)の排出量と吸収量を「バランス」させることです。現在、化石燃料の使用などにより、温室効果ガスの排出量が上がってきていること、その影響で気温が上がっていることを説明しました。バランスをとるためには今のCO2の排出量を下げることが必要です。どのくらいCO2排出量を削減したらいいの?CO2を排出しない再生可能エネルギーはどんなものがあるの?自分たちはどうしたらいいの?こうした疑問に対してスライドで説明を行うとともに、「電力を自由気ままに使うのではなく、うまく活用すること、そして活用することを楽しむこと」が大切だと話しました。
第2講「北海道大学バイオガスプラント(HBP)見学」 三谷朋弘 准教授 (北海道大学大学院農学研究院)
本学生物生産研究農場にて、北海道大学バイオガスプラント(HBP)の見学を行いました。北海道大学バイオガスプラント(HBP)では、牛ふんを微生物の力でバイオガスに変換し、熱エネルギーとしてハウス栽培に利用しています。子どもたちは牛が飼料を食べることろから見学をスタートし、バイオガスに変換する発酵槽、バイオガスを貯めておくガスバッグ、そして熱エネルギーを利用しているハウス栽培を順にみて回りました。三谷准教授が仕組みについて説明をすると、参加者は興味深く見学していました。
修了証書授与 加藤悟 教授(北海道大学サステイナビリティ推進機構SDGs事業推進本部)
今回の2つの講義の受講を終えた小中学生には修了証が授与されました。参加した小学生一人ひとりの名前が呼ばれ、加藤悟 教授から修了証を手渡され、本イベントは終了しました。
「子どもSDGs大学」に参加した子どもたちは、再生可能エネルギーやSDGsについて講師陣に質問したり実際の施設を見学したりしてイベントを楽しんでいました。
協力:北海道大学総合博物館