活動・調査報告

NoMaps Sustainability MeetUp2023が開催されました

NoMaps2023の公式プログラムとして、2023年9月17日(日)18:00~20:00、札幌シェアオフィスBYYARD 3Fにおいて、「NoMaps Sustainability MeetUp2023 powered by 北海道大学サステイナビリティ推進機構」が開催されました。
サステナビリティ×事業に挑む学生起業家の方や投資家をお招きして、サステナビリティと事業を両立する起業のあり方や、いま社会に求められている事業についての学生必見のミートアップでした。

ミートアップの様子

前半は、世界の飢餓問題と栄養失調を解決するために、ウキクサの一種であるミジンコウキクサの養殖システムの研究、および栄養食品を開発しているFloatmeal(フロートミール)株式会社の代表者で、北海道大学大学院水産科学院修士1年でもある学生起業家の北村もあなさんと、牛のげっぷとして排出される温室効果の高いメタンを削減するために、北海道の海岸に打ち寄せられる昆布から飼料添加物の開発を進めていて、起業準備を進めているe-Combuの錦古里大河さん(北海学園大学4年)が登壇し、NoMaps for Students代表の種市慎太郎さんのモデレートの元でトークセッションが行われました。
取り組む社会課題や、今後のファンディングやマネタイズも含めた今後の展望について、トーク形式で2人の起業家の起業ストーリーが披露されました。

発表を行う北村もあなさん
(Floatmeal株式会社代表・北海道大学大学院水産科学院修士1年)
発表を行う錦古里大河さん
(e-Combu・北海学園大学4年)

後半は、学生起業家5組のピッチが行われました。
一人目は、2020年に株式会社Perma Futureを設立し代表取締役でもある北海道大学大学院環境科学院修士1年の池田航介さん。この日は事業のひとつである農泊プラットフォーム「ののの」の紹介を行った。「ののの」は「No 農 No LIFE」の頭文字で、1日4時間の農作業を行い、農泊ができるサービス。現在約30件の登録農家があるそうです。
二人目は、2021年8月に結成し、掃除、雪かき、外出付き添いなどで学生がシニアのお手伝いをする学生団体waccoの副代表の中村風五さん。現在は大学生約132名が登録しているが、さらに学生のファンを増やすべく苦労していることなどが紹介されました。
三人目は、様々な国での文化的交流、教育機会、スキルや知識の共有、人道的活動を促進するために、国内外の旅行者と、その国の教育機関や家族とを結びつけるプラットフォームを提供するBeeber Globalの代表で、北海道大学大学院農学研究院博士後期課程3年生でもあるサハ・スリスティさん。現在はグランピングや教育交流ツアーなどを展開しているそうです。
四人目は、NPO法人北海道エンブリッジが運営する若年層創業サポートを受けている、小樽商科大学商学部4年生の柳沢将さん。親に代わって運動会などの子どもイベントなどで撮影の代行サービスを提供するサービスを計画しているそうです。社会的貧困は、経済的貧困もあるが時間的貧困もあり、経済的支援とともに時間的支援サービスも必要と考えていることが紹介されました。
最後に、前半で登壇したe-Combuの錦古里大河さんからもピッチによる事業紹介が行われました。

池田航介さん
(株式会社Perma Future代表取締役・北海道大学大学院環境科学院修士1年)
サハ・スリスティさん
(Beeber Global代表・北海道大学大学院農学研究院博士後期課程3年生)