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ノーステック財団主催「北海道の未来の地域公共交通を考える! 『寒冷地』×『自動運転』×『エネルギーの地産地消』講義・ワークショップ」で、横田理事・副学長が基調講演をおこないました。

公益財団法人北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)は、第1回「北海道の未来の地域公共交通を考える! 『寒冷地』×『自動運転』×『エネルギーの地産地消』講義・ワークショップ」を、1月18日に北海道大学学術交流会館で開催しました。本講義・ワークショップでは、SDGs事業推進本部長 横田篤理事・副学長が「北大におけるサステイナビリティ関連取組/北大キャンパスにおける交通課題」と題して基調講演を行いました。

基調講演:北海道⼤学におけるサステイナビリティ関連の取組/北⼤キャンパスにおける交通課題 (横田篤 理事・副学長)

横田理事・副学長は、最初に、北海道大学は広大な農場を含む札幌キャンパスや世界最大規模の研究林を有しており、一方で、こうした土地は元々先住民の方々が日々の暮らしていた場所であり、北海道大学がそうした先住民の歴史を背景に持つ環境の中で現在教育研究活動を行っている、という共通認識を持ちたいと述べました。次に、北海道大学の歴史やサステイナビリティに関する取組について説明を行いました。「北大イノベーションコモンズ」や「Team Sapporo-Hokkaido」に参画していることなどを例に挙げ、北海道大学が積極的に他機関と協働で、GXに取り組んでいることを紹介しました。

また、北海道大学は、キャンパスの良好な維持と活用のために、キャンパス空間利用の大綱となる「キャンパスマスタープラン」を策定しており、その中で交通系の課題を解決するため、構内交通動線の再編、将来交通需要推計モデルの構築、冬期間の歩行環境整備計画などのアクションプランの検討が必要であることを説明しました。2022年に札幌市が環境省の脱炭素先行地域に選定されたことを紹介し、北海道大学はこうしたサステイナビリティ・SDGsの先行地域にありながら、札幌キャンパスは「寒冷地」「自動運転」「エネルギー地産地消」の視点から交通課題解決を目指す実証実験の好適地である、と述べて講演を終了しました。

講義・ワークショップの様子
講演を行う横田理事・副学長①
講演を行う横田理事・副学長②
*「北海道の未来の地域公共交通を考える! 『寒冷地』×『自動運転』×『エネルギーの地産地消』講義・ワークショップ」

人口減少・少子高齢化が進む国内では、身近な生活交通手段の不足などの問題が深刻化し、地域の経済活動や通院・通学など、日常生活を支える地域交通の安定的・継続的な確保が急務となっています。
この問題を解決するため、ノーステック財団は、「寒冷地」、「自動運転」、「エネルギー地産地消」の3つの視点から専門の講師を招き、最新情報の紹介と地域の交通のあり方を検討するワークショップを開催します。自治体、交通事業者、エネルギー事業者、大学関係者などが集まり、北海道の地域公共交通を、みんなでよりよいものにするための場をつくっています。