活動・調査報告

北海道大学総合博物館2024年度第7回土曜市民セミナーで講演

北海道大学総合博物館は、2024年度前期土曜市民セミナー「北大の探求心2024」を全8回開催しています。10月12日に第7回を開催し、「北海道大学のサステイナビリティ」と題してサステイナビリティ推進機構 加藤悟 教授が講演を行いました。約20名の参加者が受講しました。

北海道大学総合博物館は、2024年度前期は、夏期特別展「北大の探求心2024」を実施した学内8つの組織の講師により土曜市民セミナーを開講しています。

本講演では、本学が大学のサステイナビリティの取り組みを評価する「THEインパクトランキング」において2020年から5年連続で国内1位を獲得していることを紹介し、研究と教育、そしてアウトリーチについて北大の取り組みが他の大学より高く評価されていることを示しました。

その理由の説明のために、本学の前身である「札幌農学校」の設置から、東北帝国大学農科大学を経て、北海道帝国大学になった経緯を説明し、本学の4つの基本理念が約150年にわたって大切に受け継がれていることを説明しました。

また、北海道大学が推進するSDGsは、持続可能な開発のための2030アジェンダの一部分であることを紹介するとともに、17のゴールよりも、アジェンダに示された理念の方が重要であること、その中に、inclusiveやwell-being、future generation、larger freedomなどが示されていることを説明しました。

2024年8月に策定した「北海道大学サステイナビリティ宣言」に触れ、北海道大学が考えるサステイナビリティは、すべての人を傷つけないことや、矜持や尊厳を持つこと、挑戦すること、倫理観を持つこと、学内外のエンゲージメント(他者との関係)を醸成することなどの価値観であることを解説し、それが北海道大学の4つの基本理念と符合し、誰でも今日からできる取り組みがあることを示しました。

講演の様子