活動・調査報告
サステイナビリティ推進機構と札幌テレビ放送(STV)は11月2日(土)に北海道大学×STV SDGsデー2024を開催しました。
午前のオープニングイベントでは、理学部5号館の大講堂で、総合博物館の小林快次教授が「最新恐竜研究2024」と題して講演を行いました。このイベントには308組の事前申込の中から抽選で選ばれた親子など226人が参加しました。講演では、STVの急式裕美解説委員の進行で、今年行われたモンゴル、ウズベキスタンで実施した発掘調査について、数多くの写真を投影しながら、これから論文で発表する内容の一部も紹介も含め、発掘作業の魅力を語りました。
また昨今の気候変動の影響として、台風襲来のため調査スケジュールを変更したり、モンゴルで風雨に襲われたりしたことを紹介しました。地球はすでに5回の大量絶滅期があったが、現在は地球温暖化により大量の動植物が絶滅の危機に瀕していると警鐘を鳴らしました。
講演最後の質問コーナーでは、多くの子どもたちが手を上げて、首の長い恐竜の理由や、発掘で一番うれしいことなど、小林先生に熱心に質問しました。
午後には総合博物館で、恐竜、遺跡、岩石・鉱物、植物をテーマとした4つのワークショップが行われ、約120人が参加しました。参加者は普段手にすることができない本物の化石や貴重なレプリカに触れたり、札幌キャンパス内の樹木を観察したりしながら、担当教員から専門的な講義を聞きました。
また、1日を通して、総合博物館の収蔵品や北海道自然を題材にした9種類のカードを、謎解きをしながら探す探検カードラリーを実施し、約550人の方が参加するとともに、総合博物館内のカフェ「ぽらす」では、恐竜にちなんだ限定メニューが提供され、気候変動や持続可能性について、楽しく学び・体験するイベントになりました。
概要
- 日時:2024年11月2日(土)9:30-17:00
- オープニングイベント(会場:理学部5号館2階大講堂)
「最新恐竜研究2024」(総合博物館 小林快次 教授) - ワークショップ(会場:総合博物館及び構内)
- 「恐竜の骨を観察しよう!」(総合博物館 小林快次 教授)
- 「遺跡の骨を分析しよう」(総合博物館 江田真毅 教授)
- 「のぞいてみよう岩石・鉱物の役割」(総合博物館 北野一平 助教)
- 「ガチ観楓会」(総合博物館 首藤光太郎 助教)
- 探検カードラリー(会場:総合博物館1~3階)
- 制作したカード:「オオセンチコガネ」、「浮島湿原」、「シシャモ」、「幌満かんらん岩」、「ハシボソガラス」「コモチソゾ」、「エゾヒグマ」、「針入れ(アホウドリ類・上腕骨製)」、「ニッポノサウルス」、
制作したカードは、総合博物館の坪田教授、小林教授、大原教授、江田教授、阿部准教授、北野助教、首藤助教、田城助教、許特任助教に監修いただきました。






