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新たな省エネ型炭化水素ガス分離法として期待-大学院地球環境科学研究院 野呂教授

野呂真一郎教授らの研究グループは、水分子が共存しても炭化水素ガスを分離できることを明らかにしました。プロピレンなど分子内に二重結合をもつ炭化水素ガスは、プラスチックや化学繊維などの原材料として重要で、これを精製するためには別の炭化水素ガスから分離する必要があり、現状はコストがかかる蒸留法により精製されています。野呂教授らは、プロピレンを選択的に分離できる多孔性材料に水を含ませた状態で実験を行い、水が存在していてもプロピレン分離性能がほぼ維持されることを世界で初めて実証しました。この分離法は蒸留法に代わる新しい分離法として評価されるだけでなく、この成果をもとにコストがかかる水の分離プロセスを省くことができれば、実用化がより加速されると期待されています。

大学院地球環境科学研究院
野呂 真一郎教授
プラスチックなどの原料であるプロピレンを
選択的に分離