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「環境の厳しさと食料生産手段が人間関係の自由度を左右する」と発見 大学院文学研究院/社会化学実験研究センター 結城 雅樹 先生

環境報告書2019より

結城 雅樹
大学院文学研究院/社会学実験研究センター 教授
結城雅樹教授を中心とする世界18カ国の研究者は共同で、世界39カ国・地域の16,939名を対象として心理学調査を行い、以下の結論を得ました。1関係流動性は、欧米圏、オセアニア圏、中南米圏で高く、アジア圏、中東圏で低い傾向にある。2関係流動性が高い社会の人々は、より主体的に人助けをするなど、より積極的に対人関係に関わる。3地域の関係流動性は、その地域が過去に厳しい自然・社会環境の下にあった場合ほど、また稲作のような相互の助け合いが必須の食料生産を採用していた場合ほど低い傾向にある。研究の成果は、人間関係が流動化する現代社会で、教育やビジネスにおいても参考になると考えられます。