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外国人から見た北海道大学 経済学研究科 王 磊(オウ ライ)先生・交換留学生 セリーナ・フォレストさん

環境報告書2014より

Q. 2世界とつながっているのか?海外の研究者らとどう連携し、どんな成果を出しているか?

外国人には「北海道大学では国際化が進んでいる」と映るのか?日本と特に関係が深い国、アメリカと中国の方に声を聞かせていただきました。

王 磊(オウ ライ)

助教。経済学研究科 現代経済経営専攻 経済政策講座所属。北海道大学経済学研究科修了。

2014年より本学勤務。

セリーナ・フォレスト

米国マサチューセッツ州立大学より交換留学生として本学へ。国際本部日本語・日本文化研修コース 日本学科、歴史学科。北海道学生震災支援ネットワークボランティア団体HOSUP所属。

ようこそ北大へ!

どうして北大に来たのですか?

王 学位をとり、自分をレベルアップさせるために留学生として日本に来ました。札幌市と中国東北三省の遼寧省の瀋陽は姉妹都市で、気候、風土の親しみから、中国東北三省の学生は北海道へ留学するケースが多いです。特に学術レベルが高い北海道大学は留学生にとってすごく魅力的です。

日本に来て驚いたことなどありますか?

王 日本は空気がきれいで、水道水がそのまま飲める。街道が清潔で、人はいろんなルールを守ること。それと、食べ物、特にケーキがおいしいと感動しました。

では、セリーナさんは?

セリーナ 私は高校の最終学年に大阪に留学して、その後マサチューセッツ州立大学に入り、専攻の1つに「日本語」を選びました。日本語学科の人はみんな留学するんです。クラーク博士はうちの大学の人だったので、長く交換留学プログラムが続いています。もう1つの専攻は「歴史」なので、つながりの一部になれたらいいなと思っています。

クラーク博士のことをマサチューセッツの人も知っているんですか?

セリーナ 全然。日本のメディアで“Boys, be ambitious”というフレーズを見て、「なんでこの英語のフレーズを何回も見るのかな?」と両親に話したら、「それはマサチューセッツ州立大学の人が言ったんだよ」と聞きました。北大はキャンパスが広くて、緑がたくさんあって、うちの大学と似ているところが多くて、すぐに身近に感じました。

北大で何を……?

今取り組んでいることを教えてください。

王 博士のときは、中国における二酸化炭素の削減策に関する経済的な分析をしていました。今担当する講義は「環境経済学」と「現代中国」。大気汚染について「中国は何もやっていない」と思われているかもしれませんけれど、努力をしています。それで講義の中で、汚染を発生する背景と中国政府の対策などを紹介しています。今、新しい環境問題が発生していて、この特徴と中国政府の対応について新しい論文を書こうと思っています。

新しい問題というのは?

王 おばあちゃんたちが100人以上で「広場踊り」をやっていて、ものすごい騒音なんです。朝の5時から7時まで踊り、夜の5時から7時、遅いと7時から9時まで踊ります。

毎日ヨサコイみたいなものですか?

王 そう、毎日。最近はニューヨークやパリでもやっています。お年寄りは自分の健康のためにやるけれど、地域の住民たちにはうるさくて、最近は紛争が激しくなっています。

北大の学生は?

王 「中国のイメージは?」と聞くと、ほとんどは汚染や経済格差の問題です。私は先生と学生さんが交流できる授業の形を望んでいるのですが、積極的な発言は少ないですね。ただし、発言させたら、みんな素晴らしい考えをもっていることがよくわかります。

セリーナさんはどういう活動を?

セリーナ 私は日本語・日本文化研修コースに所属して授業を受けています。個人で為永春水の『春色梅暦』という人情本についてレポートも書いています。女性登場人物のどこが江戸時代の理想的な女性の社会的立場にあたっているか、どこが異なっているかを分析しています。

ボランティア活動もやっているとか。

セリーナ はい、ホサップ (HOSUP)という北海道学生震災支援ネットワークで東北に行ってきました。小さなときから「大学生は社会に意義のあることをやるべきだ」とずっと思っていたんです。マーチン・ルーサー・キングの運動に参加した人たちもベトナム戦争に反対していた人たちも多くは大学生だったので。自分なりにできることをしようと。他に、サークラー (SACLA)という国際交流のサークルに参加しています。日本人の友達をつくることもできましたし、ひな祭りや節分のパーティーで日本文化を知ることもできました。

より良い大学にするなら?

北大の国際性をどう思いますか?

セリーナ 国際本部にいつもいるので、外国人はけっこういるという感じはあります。中国人やロシア人の友達とは日本語でしゃべりますから、日本語の練習はできるんですけれど、日本人学生との交流が乏しいかな。サークルに入りたいと思っても、よくわからないし。

王 新学期に全学教育堂に行ったら、看板をもって勧誘をしているんですよ。

セリーナ アメリカでは寮とサークルとパーティーで友達つくる。でも、こちらの寮では留学生しかいないんですよね。

王 勉強に専念したい学生が多いようですが、外国からの留学生と交流ができるサークル、イベントなどをつくって、国際交流の楽しさを感じてもらえたらいいなぁと思っています。

セリーナ 交換留学生は、外国人と積極的に交流したいと思っている日本人学生としか会わないと思う。そのいい面としては「日本人はすごく優しい。どんな人でも受け入れてくれる」という考え方になること。でも、別に積極的に交流したいと思っていない人ほど外国人と会った方がいいと思います。

見てみたい未来の北大の姿は?

王 北大はもう十分素晴らしいと思います。

セリーナ 緑は守ってほしいですね。池に朝行けば、アヒルが見られますし。

1つだけ好きなことができるとしたら?

セリーナ 水飲み場を置く。ボタンを押すと水が出る機械がまったくない。サステイナブルキャンパスなのに、自動販売機でペットボトルを毎日買う人がいるんだな〜と気づきました。

王 大学としてボランティアの組織をつくりたい。海外派遣も国際交流もできるようにして。中国には「美麗中国」と呼ばれる組織があって、学校がたりない地域で教育を支援しています。アメリカの学生を英語の先生として、外国人と中国人の4人グループで。でも、水飲み場もいいですね。

セリーナ 水を入れたペットボトルを忘れたら、また新しいのを買うか水を飲まないか選ばないといけない。値段の問題ではないんです。ペットボトルはリサイクルすればいいんだけれど。3Rって日本で言いますか? 自分が使う量を減らす、使ったものをまた使う、使わないものをリサイクル。こういうことを小学生のときからず〜っと聞いているので。

王 北大は節電のキャンペーンをやっていますけれど、日本で生活するなら電気に困ることがない、水に困ることがない。常にいろいろ享受できるから意識がない。「ペットボトルはリサイクルできるから大丈夫」と考えるのではなく、なるべく最小限にする、最終的に使わない。それがいいやり方ですよね。

セリーナ リサイクルしても、そのペットボトルをつくるためのエネルギーは消費されてしまったし、北大まで運ぶために燃料を消費しているから、できれば減らした方がいいかな、と。うちの大学でもサステイナブルキャンパスにしようと、捨てるフォークはコンポスタブルのものを使うようにして、1年生は大学のマークが入ったマイボトルをもらう。アメリカでは学校プライドというのが高くて、自分の大学の名前が書いてあれば欲しいんです。

北大ではどんなものが欲しいですか?

セリーナ フードのあるジャケット。よく小さな文字で北海道大学って書いてあるグッズがありますけれど、もっとドカンと。

王 北大のグッズはデザインがシンプルすぎるかな。

セリーナ イメージとしては、漢字で「北海道大学」その上下に「HOKKAIDO UNIVERSITY」がカーブを描いているデザインがいいかな。

本日はありがとうございました。