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二酸化炭素ガスを炭素と酸素に分解する新提案 大学院工学研究院 鈴木 亮輔先生  

環境報告書2014より

鈴木 亮輔

大学院工学研究院 材料科学部門エコマテリアル分野 教授

京大エネルギー科学研究科エネルギー応用科学専攻助教授を経て、2006年より本学教授。

OS法と呼ばれている酸化チタンの還元法を開発し、多くの酸化物の還元に応用している。

地球温暖化の大きな原因とされる二酸化炭素の排出量を減らそうと世界各国で努力が続けられています。そんな中、減らすのではなく「二酸化炭素を炭素と酸素に分解する」新提案が出されました。

鈴木教授の説明は次の通り。「二酸化炭素ガスを溶融した塩に吹き込み、プラスとマイナスの電極を差し込んで電気分解すると、マイナス極に炭素ができます。炭素には2種類あって、ブドウのような細かい球状炭素と、カーボンナノチューブが製造されます。一方、酸素イオンのみを通過させる性質をもつセラミックスであるジルコニアをプラス極に用いると、プラス極内部に酸素ガスを発生させることができます。この両者の機構を併せると、二酸化炭素ガスを炭素と酸素に分解する装置ができます」。

この分解反応は温度が高いほど高速で効率が良くなります。製鉄所のように高温熱源があり、日本の二酸化炭素の12%を排出している工場がこの提案を採用すると、原料となる炭素と酸素が生産できて理想的と言えるでしょう。塩としては、家庭用吸湿剤や融雪剤に使われるCaCl2が好適と考えられます。鈴木教授は再生可能電力源との組み合わせ、電気分解装置の最適化、反応温度の低温化などの研究に取り組み、これからも世界に貢献する新提案をしてくれそうです。