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環境の健康影響を解明する。環境健康科学研究教育センター  岸 玲子先生

環境報告書2013より

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環境健康科学研究教育センター
特任教授 岸 玲子

環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」は、子どもの成長とかかわりのある環境因子を明らかにする調査研究です。2011年から北海道大学総長が代表で受託し、環境健康科学研究教育センター内に北海道ユニットセンター事務局を設置して推進しています。
現在、当センターが取り組んでいる研究テーマのひとつ「化学物質をはじめとする環境要因のヒトへのリスク:特に次世代影響の解明」は、世界的レベルで見て、北海道大学に優位性のあるテーマとして選定されています。また、環境省環境研究総合推進費研究課題「可塑剤・難燃剤の曝露評価手法の開発と小児アレルギー・リスク評価への応用」においては、自宅室内ダスト中のフタル酸エステルやリン酸トリエステルなどが小児のアレルギーのリスクとなる可能性を示唆しました。さらに、「妊娠中及び胎児期における内分泌撹乱物質が性分化および性腺機能におよぼす影響について」では、胎児期の化学物質曝露によるリスクを定量的に明らかにする研究を進めています。
この他、「胎生期の環境・ゲノム・エピゲノム交互作用と出生後の成長軌跡:DOHaD 学説の検証」「北海道スタデイ・コーホート内症例対照研究による発達障害発症の環境リスク要因と予防策の解明」「エピジェネティクス及び環境遺伝交互作用による注意欠陥/多動性障害 (ADHD など)のリスクの解明」において、環境と疾病、環境遺伝交互作用を明らかにする様々な研究を推進しています。

机の上のノートパソコンを見ている子供

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