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佐伯総長にうかがいました-環境報告書2011総長メッセージより

環境報告書2011より

サステイナブルキャンパスの理念を現実世界に還元する使命

本を読んでいるスーツを着た男性

自動的に生成された説明北海道大学総長 佐伯 浩

本学の起原は、1876年、日本で最初に学士の学位を出した札幌農学校に遡ります。以来136年の歴史の中で本学は「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「実学の重視」という教育研究の基本理念を培ってまいりました。

2003年に成文化された基本理念の第一、「フロンティア精神」には「21世紀に至り、人類的課題に応え得る研究を不断に展開することが、現代におけるフロンティア精神の発現である。北海道大学は、研究教育機能を飛躍的に発展させることにより、人類史的課題に応え得る世界水準の研究の推進を目指す」とあります。札幌農学校の開校式でクラーク博士が唱えた“Lofty Ambition”“高邁な大志”という言葉が、まさに本学がサステイナブルキャンパスを目指す原点となっています。

2008年、札幌で開催された G8大学サミットにおいて「札幌サステイナビリティ宣言」が採択され、「大学は持続可能な社会実現のための原動力になる」という決意が示されました。これに先立つ2007年から毎年、本学ではサステナビリティ・ウィークを開催し、「持続可能な社会」の実現に向けてシンポジウムや講演会、市民公開講座等を集中的に行い、また、2005年には「環境方針」を定め、「21世紀のわが国の〝知〟の基盤を支える国立大学として、大学におけるあらゆる活動を通じて、地球レベルから地域レベルにわたる環境を守り、持続可能な社会の構築に努める」ことを表明しました。

これらの決意を現実のものとする推進力として、2010年11月に設立したのが「サステイナブルキャンパス推進本部」であり、今年3月には、基本計画・行動計画として「サステイナブルキャンパス構築のためのアクションプラン2012」を策定しました。すなわち本学のサステイナブルキャンパス構築は本年度、理念を固め、計画を練るプランの段階から、実行し、成果を残すアクションの段階へと、大きく歩をすすめるに至ったのです。

本学の基本理念は4番目に「実学の重視」を掲げています。その意味するところは、「現実世界と一体となった普遍的学問の創造としての研究と、基礎研究のみならず応用や実用化を重んじ研究成果の社会還元を重視する」ことです。サステイナビリティを推進する教育研究が本学の理念に基づいた本学の使命ならば、これの成果を現実世界に還元していくことも本学の使命に他なりません。

本書がその一助になることを期待して、「2011年度北海道大学環境報告書」をお届けいたします。