新着情報
サステナビリティの同志たち −4−国際本部
環境報告書2010より
国際本部
北海道大学では、「持続可能な開発」国際戦略本部を2005年に立ち上げ、「持続可能な社会づくり」をキーワードにして研究・教育面の国際貢献を進めてきました。大学や研究機関の代表者や研究者、政策担当者、市民などが世界から集まり協働する機会を積極的に作っています。
サステナビリティをテーマに国際貢献4年目は「すこやかさ」にスポットライト
北海道大学サステナビリティ・ウィーク2010
2回目となったサステナビリティ学生研究ポスターコンテストの受賞者
人間の持続性 (Sustainability)についてみんなで考える週間「サステナビリティ・ウィーク」を2007年から毎年開催しています。国内外から研究者、教育者、学生、市民が集まり、シンポジウムや講演会、ワークショップ、展示などの形で最新の科学知識を共有し、議論を行います。
4回目を迎えた2010年は「ひとり一人がすこやかに人間らしく生きる社会を目指して」をテーマとし10月下旬~11月に開催しました。人間が身体的・精神的・社会的に良好な状態 (Well-being)で質の高い生活 (Quality of Life)を送るために必要な行動にスポットライトを当て、47の企画を行いました。そのひとつにサステナビリティ学生研究ポスターコンテストがあります。約100名の学生が自らの研究を「持続可能な社会づくり」という観点で見つめ直しポスター形式で発表しました。
2010年DATE
- 企画数 47企画(うち学生企画4企画、学生と教職員コラボ企画3企画)
- 参加者数 11,196人(うち海外から267人)
- 大学間交流協定校とのジョイント企画 5企画(9大学)
「持続可能な発展のための教育」を大学の教育・活動の評価視点に
AUAプロジェクト
北海道大学は、「持続可能な発展のための教育 (ESD)」を高等教育に導入すべく、アジア・太平洋環境大学院ネットワーク (ProSPER.Net)の代表幹事としてアジア・太平洋地域の23機関と連携し、複数の協働事業に参加しています。
特に、2009年より開始した「AUAプロジェクト」 (ESD大学支援事業:Alternative University Appraisal)のリーダー大学として、ESDに取り組む大学同士がノウハウを学び合うためのコミュニティ作りに励んでいます。
その最初のステップとして、2009年度にはESDの取り組みを自己点検するための「自己評価質問票(AUAモデル)」を作成し、これは本ネットワークの大学をはじめとした国内外の多くの機関で使用されています。また2010年度より、大学同士がESDの取り組みについて互いにアドバイスをし合うための機会づくり(ピア・コンサルテーション)を実施中です。本年度は、大学によるESDの取り組みを客観的に点検するための仕組みづくりを行っています。
サステナビリティに取り組む世界の大学ネットワークを強化するため、これらの成果を継続的に活用していきます。
11月に北海道大学で開催したピア・コンサルテーションの様子
北海道大学の環境配慮とESDの取り組みを海外の大学関係者に説明