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北海道大学を取りまく方々との対話 北海道大学の環境配慮活動に期待すること 第4回 北海道大学ステークホルダーミーティング

環境報告書2008より

北海道大学の環境配慮活動に期待すること
北海道大学では、「2008年度環境報告書」の作成にあたり、ステークホルダー(北海道大学と関わりのある方)からのさまざまな意見を取り入れることを目的に、地域の方々や学生との意見交換の場を設けました。皆さまのご意見、ご要望は今後の大学活動に反映していきます。

北海道の環境配慮活動の先導役として

G8サミットをきっかけに、北海道内では環境への意識が飛躍的に高まりました。この環境意識の高まりを基礎としつつ、サステナブルな北海道をつくっていくために北海道大学はどのような役割を果たすべきか、皆さんからご意見をうかがいました。

G8大学サミット、サステナビリティ・ウイークの評価

小玉 北大がサミット前から継続的に環境に関するセミナーを開催したことが、全道各地の環境関連イベントに弾みをつけた。また、G8大学サミットも実りある成果を得た。これは、学外・道民を巻き込んだ環境貢献だと思う。

大川 高校でもサミットをきっかけとして環境意識が盛り上がった。一昨年は高校生サミットを企画してもらって高校生に大きな刺激となった。大きなイベントにあたっては高校生まで取り組みをおろしてもらえればありがたい。

中村・小玉 国際会議は経済波及効果もあるし、グローバルな人材を育てる。北大がホスト役として、環境をテーマにした学会やコンベンションなどをどんどん開催してほしい。排出するCO2を研究林などでカーボンオフセットすると誘致に有利になる。

道内企業・団体の環境配慮活動を先導する役割

小玉 北大がESCO、植林、バイオマスなどパイロット的な事業を行い、コスト的に見合うことも示してもらえれば、道内の事業所にも参考になる。それらを上手に発信する「カーボンフロンティアキャンパス」となってほしい。

吉田 北海道には、小さくても優秀な環境への技術を持つ企業があるので、北大は人材を育てたり、研究で支援するなどして応援してほしい。

中村・小玉 サミットをきっかけに、グリーンツーリズムやエコツーリズム、フットパスを利用した滞在型の旅行への理解が広がってきた。また旅行で使ったエネルギーを排出した温暖化ガスをカーボンオフセットするという企画もでてきている。スギ花粉の疎開ツアーなど北海道独自の新しい観光資源もある。北海道ならではのこうした活動に北大はこれまで以上にかかわってほしい。

小玉 下川町などカーボンオフセットの仕組みづくりに努力している自治体がある。こうした取り組みに北大がかかわると弾みがつく。

吉田 私たちはレジ袋削減を実行しているほか、木造店舗の建築など新たな環境の取り組みをしている。しかし、実現が難しかったり、環境保全にどれだけ貢献できるのかなど判断を迷うところがある。こうした点で北大が科学的な立場から判断をしたり、助言をしてくれるとありがたい。

建物の前を歩く人々

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北海道独自の環境文化の創造

小玉 北海道らしい環境文化、行動様式を発信してほしい。平成16年、台風18号で倒れたポプラ並木をオルゴールなどに再生し、売り上げの一部を緑の再生に使う取り組みに感銘を受けた。台風というピンチから、環境に配慮し、産業や街づくりの文化に発展させる、北大ならではの強みがある。

大川 北海道の環境に関するテーマで生涯学習講座を開いてほしい。北大が市民や学生向けの環境についての学問をつくり、北海道ならではの環境学に発展させていってほしい。

高橋 エコのこれからの道と北海道という二つの道をあわせ、道民、企業等が一体となる「エコ道」という取り組みを考えたい。そのためには組織や地域を越えた議論が必要。

北大からのコメント

本学では環境研究・教育において、常に最先端の取り組みを行うように努力してきました。ご意見をいただいたように、北海道らしさ、北大らしさを生かしながら、北海道の環境保全の取り組みにリーダーシップを発揮するように意識的な取り組みをしていきたいと思います。また、サステナビリティ・ウイークは、今年で3年目の開催となります。本年もさまざまな企画をして多くの方々の参加をお待ちしています。詳しくは本学ウェブサイトをご覧ください。
サステナビリティ・ウイーク2009ホームページ
http://www.sustain.hokudai.ac.jp/sw2009/jp/

キャンパス内のサステナビリティ達成に向けたより一層の取り組みを

北大は「札幌サステナビリティ宣言」で約束した大学自らのサステナビリティ達成に向けて、さまざまな取り組みを進めています。学内での取り組みについて、さまざまな目線からご意見、ご要望をいただきました。

大学内の環境マネジメントシステムについて

小玉 達成目標はできるだけ数値化したほうが、到達点や改善点がわかりやすいので、数値化できるものは数値化したほうが良い。

中村・高橋 環境目標の達成率は、メリハリをはっきりするべき。目標設定のときに、難易度を考えて、全体でやるのか個人レベルでできるのか、短期で達成可能なのか中長期に考える必要があるのかを仕分けするべきである。

中村 PDCAのサイクルが1年というのは長いのでは。世の中が激しく動くなかで、半期に一度はチェックすべきではないのか。

崎谷 僕は「北大自転車もったいないプロジェクト」という社会的な実験をやってみたが、失敗が許される環境が北大にはあると思う。社会的実験として北大でやったことを社会に還元できるステップとして大学が使えるのではないか。

吉田 環境への取り組みがコストの低減となり、また排出権取引のように収益を生む場合もある。北大も独立行政法人化されて収入が減ったというが、環境に取り組むことによって財政状況の改善を図れる。

小玉・中村 環境への取り組みではさまざまな人々が協働するため求心力を持つキーワードが重要。北大といえば有名な“Boys Be Ambitious”という言葉があるが、第二のBoys Be Ambitiousとして、卒業しても忘れないようなメッセージを学生と一緒に考えていったらよいのでは。

学生とともに取り組む

吉田 大学の構成員で一番多いのは学生。また札幌で一番若い人が集っているのは北大だと思う。学生がどれだけ環境に取り組むかが大事で、これを支援する必要がある。ごみ出しなど基本的なことも入学時にレクチャーすることも大事だと思う。

崎谷 「北大自転車もったいないプロジェクト」は、広い北大で移動が便利になると利用者から高い評価を受けた。ただ、このプロジェクトは学生だけでは難しく、先生や生協の支援でできたと思う。こうした支援の仕組みができれば学生も取り組みやすくなるのではないか。

小玉 サミットで「おもてなし隊」の学生が協力してくれたり、同時期に開催したジュニアサミットを北大のよさこいグループ「縁」が盛り上げてくれた。こうした人材を輩出する交流拠点となってほしい。

魅力あるキャンパスの保全と開放

高橋 北大には見応えのある施設があり、土日も観光客が来るということなので、いろいろな行事を今後も強化して続けていってほしい。

中村 修学旅行の受け入れをぜひ積極的に考えてほしい。春休みや夏休みなどに中学・高校生が訪れ、素晴らしいキャンパスを歩くだけではなく、学生から環境への取り組みなどの説明を聞ければ、生徒のためにもなるし、優秀な人材を集めるというメリットもあると思う。平和教育として広島や沖縄に行くのと同じように、環境教育は北大だと全国に発信したい。

崎谷 僕は卒論でサクシュコトニ川の景観を評価して、こんなに歴史と自然があるキャンパスは他にないと気付いた。ぜひ美しい北大を残していきたいし、うまく活かしたい。

北大からのコメント

環境負荷低減の対策を本格的に進めるための計画を策定しています。いただいたご意見を反映させながらより良い環境の取り組みをしていきたいと思います。学生との協力による環境への取り組みも環境科学院などを中心に少しずつ進み始めており、今後も力を入れていきたいと思います。なお、本学では「キャンパスビジット」という活動があります。これはキャンパスの活性化を図るため、学生の自主的な活動を支援する「北大元気プロジェクト」のなかの一事業として実施されているもので、有志の学生がキャンパスの案内を行っており、来学される方や地域との交流を図っています。

社会とのコミュニケーションを活発にはかる大学へ

共同研究や市民活動との連携への要望は年々高まっていますが、コミュニケーションの取りにくさへのご指摘も多くいただいています。今後の進め方についてご意見をいただきました。

産学官・市民との連携について

大川 北大の環境の取り組みを、もっとプレスを利用するなどしてPRしてほしい。

小玉 自治体の課題にコミットした社会的な実験を行うことは重要である。学生も積極的に関わってコミュニティバスを大学と組んで運行するなどの例もある。

大川 高大連携事業を進めてほしい。藻岩高校は、サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)という科学技術振興機構の企画で、今年も1年生が北大にお世話になった。札幌市の市立高校9校は、酪農大、市立大の看護学部、小樽商科大と協定を結んで、公開講座を行ってもらっている。北大ともさらに連携を深めていきたい。

小玉 北大と共同研究しようとしたとき、今は個人的なつてに頼っている現実がある。お互いに有用なプロジェクトをつくるためには、普段からの交流が必要と思う。

吉田 北大に共同研究などをもちかけるとき、窓口がどこかがわからない。どこかわからないうちに他の大学と共同研究ということになったこともある。窓口となる部署にきちんと権限を持たせて、そこに相談すれば「こことやってみたらどうですか」と提案してもらえると、北海道の企業もいろいろなことができるようになる。

北大からのコメント

共同研究に関心がある場合、産学連携本部がご相談に乗ります。また、北大の研究者に対して、簡単なキーワードや言葉で、技術的な質問をしたり、連絡先を探すことができる、NSハイウェイというシステムを構築していますのでご利用ください。
産学連携本部ホームページ
http://www.mcip.hokudai.ac.jp/
NSハイウェイシステムホームページ
http://www.cris.hokudai.ac.jp/cris/sousei/main/ns_highway_2/ns_highway_2.html
本学では、高校をはじめとしてさまざまな学校で、「出前授業」 などの取り組みを進めています。また、サステナビリティ・ウイーク2009など、学内外に向けた情報発信にもさらに充実させていきます。

テーブルを囲んでいる人達

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ご参加いただいた皆さま

※プロフィールは2009年3月当時。※敬称略

スーツを着た男性

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吉田 洋一
生活協同組合コープさっぽろ環境推進室室長
レジ袋削減・有料化や、店舗から出る段ボールや発泡スチロールなど廃棄物を資源として収集し、有価性を高めて販売する事業に取り組む。

スーツを着た男性

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中村 正
株式会社JTB北海道 常務取締役
北海道における旅行営業の責任者。3年前のJTB分社化から、道外から観光客をどう呼び、どう滞在させるかという交流文化産業という位置づけでの営業活動も展開する。

スーツを着た男性

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大川 徹
北海道札幌藻岩高等学校校長
札幌市教育委員会が打ち出す施策により、平成18年から藻岩高校で環境教育に取り組む。「思いやりの心を持つ子供を育てたい」という思いから、強制しない環境教育を考える。

顔をしかめる男性

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小玉 俊宏
北海道経済部商工局産業振興課参事
コミュニティビジネスやソーシャルビジネスを含むサービス産業振興と環境リサイクルを担当。環境エネルギーをテーマとした景気・雇用対策も重視。’08年は北海道洞爺湖サミット推進局に勤務。

スーツを着た男性の顔

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高橋 勇一
エイチ・イー・エス推進機構
平成16年に、主に道内の商工業者、中小企業向けの環境マネジメントシステムであるHESを策定。道内42の商工会議所のネットワーク等を通じながら、HESの普及を図る。HES主幹審査員。

スーツを着た男性

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崎谷 唯比古
北海道大学公共政策大学院修士1年’08年8月から11月30日まで「北大自転車もったいないプロジェクト」を運営。構内に多い放置自転車をリサイクルして、構内でレンタサイクルとして活用した。