新着情報

佐伯総長のことば-環境報告書2007より

スーツを着た白髪の男性

自動的に生成された説明

北海道大学総長 佐伯 浩

北海道大学においては、一昨年度より、環境報告書作成を機に、地域および地球規模の環境に対して直接・間接的に与えている影響を認識し、大学として何をなすべきかを考えてまいりました。大学運営に伴って発生する環境負荷に関しては、定量的把握の体制を整え、日常的な省エネルギープログラムの実施を推進しているところです。

さて、現在の地球規模の環境の変化は、人類の持続的発展や生物の多様性にも大きな影響を与えることが懸念されていることから、今年の7月に北海道洞爺湖で開催されたG8サミットに合わせて、6月30日、7月1日の2日間、本学がホスト校となり、G8大学サミットが札幌で開催され、世界14カ国35大学と1国際機関が集まりました。テーマは「グローバル・サステイナビリティと大学の役割」で、活発な議論が行われ、最終日には「札幌サステイナビリティ宣言」が採択され、G8サミットの宣言文にも、その一部が盛り込まれました。

参加大学の中のいくつかの大学ではCO2削減目標をたて、着実に実行していることが報告されました。本学においても、持続可能な社会構築のため、地球規模の環境を守ることを目的とし、CO2排出削減につとめ、低炭素社会実現に向けて努力するとともに、本学の有する約7万ヘクタールの研究林において、植林や除・間伐をすることにより、CO2の吸収量増大に向けての努力が必要となります。

本学は180万都市札幌の中心に位置し、緑の保全、水辺空間の創出等により、市民に安らぎの場を提供してきましたし、地域の広域避難場所としての役割も担ってきました。

地域とのコミュニケーションをさらに強化し、開かれた大学に向けてさらなる努力をしていきたいと思っています。