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佐伯総長のことば-環境報告書2006より

スーツを着た白髪の男性

自動的に生成された説明

北海道大学総長 佐伯 浩

北海道大学では昨年度より、環境報告書作成を機に、地域および地球環境に対して直接・間接的に与えている影響を認識し、大学として何をすべきかを考えてまいりました。大学運営に伴って発生する環境負荷に関しては、定量的把握の体制を整え、日常的な省エネルギープログラムの実施を推進しています。また180万都市札幌の中心に位置する自然空間として、積極的に水辺の創出、緑の保全、あるいは再生を図り、地域住民に安らぎの場を与えることに努力しています。さらに教育、研究の成果の積極的な社会への発信、市民・高校生に対する大学の公開、企業・自治体との双方向コミュニケーションをはかり、「開かれた大学」となることも目指しています。大学の本務である「教育と研究」を通して貢献することこそ、単に直接の環境負荷低減を行う以上の社会への貢献を果たす方法と位置づけています。「珠境方針」には、こうした私たちの考えが示されており、さまざまな領域、分野において地域や社会の環境負荷低減に貢献することを目指しています。

地球温暖化は事実であるとの合意が科学者の中で形成されてきた今日、国・地域・企業·市民それぞれのレベルでの取り組みには、もはや猶予が与えられておりません。事業体のひとつとして、また「知」を通しての貢献が求められる総合大学として、地域・地球レベルの環境問題の解決に鋭意努力する所存です。