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留萌管内高校・北海道大学 SDGs・ゼロカーボンプロジェクト プレワークショップを行いました。

北海道大学サステイナビリティ推進機構と北海道留萌教育局は、「留萌管内高校・北大 SDGs・ゼロカーボンプロジェクト」のプレワークショップを、8月9日(水)に北海道大学百年記念会館で開催しました。

「留萌管内高校・北大 SDGs・ゼロカーボンプロジェクト」とは、SDGsやゼロカーボンを題材に高校生が大学と連携して管内の課題を探究し、その成果を発信することで地域住民のSDGs・ゼロカーボンの理解促進、行動変容を図るプロジェクトです。2022年度から始まった本プロジェクトは、対象の高校を1校から5校に拡大して行っています。今回のプレワークショップには、4つの高校から13人の生徒と3人の教諭、留萌教育局から2人の職員が参加しました。

プレワークショップの内容

①イントロダクション / 加藤悟 教授(サステイナビリティ推進機構)

イントロダクションでは加藤教授が「探求学習」について講義しました。探求学習を行う上で、自分が興味があることだけを学習するのではなく、色々なことを見聞きすることが大切です。一見すると自分の興味と関係のないと思うことでも、内容を見たり聞いたりすることで、自分の関心や知識につながっていく可能性があることを説明しました。
また令和5年版環境・循環型社会・生物多様性白書を基に、炭素中立・循環経済・自然再興について解説を行いました。

講義を行う加藤教授

②講義「風力発電が野鳥に与える影響等について」 / 綿貫豊 教授(水産科学研究院)

水産科学研究院の綿貫豊教授が、風力発電がもたらす海鳥への影響について、オンラインで講義を行いました。①海鳥の重要性とその現状、②洋上風力発電がもたらす海鳥へのリスク、③リスクの高そうな場所を予防的にさけるにはどうしたらよいか、という3つについて講義を行いました。

講義を行う綿貫教授

③講義「北海道沿岸の海藻の状況等について」 / 四ツ倉典滋 教授(北方生物圏フィールド科学センター)
 質疑応答 / 信濃卓郎 教授 ・岩渕和則 教授(農学研究院)

北方生物圏フィールド科学センターの四ツ倉教授が、北海道の海藻(コンブ)についての講義を行いました。北海道全体及び留萌のコンブ漁獲量、磯焼けの原因や対策等について具体例を示しながら解説を行いました。その後、農学研究院の信濃卓郎教授と、農学研究院の岩渕和則教授も加わり、海藻を肥料として利用することについて、事例の紹介や、注意すべき点について解説を行った後、参加者全員で循環農業システムについての議論を行いました。

講義を行う四ツ倉教授
質問に答える信濃教授
質問に答える岩渕教授

④講義「ごみゼロ社会の実現について」/ 加藤悟 教授(サステイナビリティ推進機構)

サステイナビリティ推進機構の加藤教授からごみ処理方法や、世界における日本のリサイクル率、ごみ焼却処理率、埋立処分率、世界のプラスチック消費量等について解説を行いました。

講義を行う加藤教授

最後に、今後の探究活動に向けての質疑応答を行い、プレワークショップを終了しました。
今後は、高校生はグループごとに探求活動を進め、北大の教員や院生が指導しながら年度末に向けてプロジェクトの成果をまとめる計画となっています。

プレワークショップの参加者と集合写真