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「北海道大学×HBC SDGs大学 in JTの森 積丹 ~森と川のいのちのつながり~」を開催しました

サステイナビリティ推進機構SDGs事業推進本部は、北海道放送株式会社(HBC)と連携し、8月19日(土)に「北海道大学×HBC SDGs大学 in JTの森 積丹」を実施しました。HBCと連携したSDGsに関連する事業である「SDGs大学」は、小学校5年生から中学生を対象に、昨年8月に「第1回子どもSDGs大学」を、今年1月に「第2回子どもSDGs大学」を開催し、今回は大人も子どもも対象とした「SDGs大学」として、11歳から59歳までの26人が事前抽選を経て参加しました。

当日は、朝8時にHBC本社1階ロビーに集合し、借り切りバスで積丹町余別町にある「サクラマスサンクチュアリ」駐車場に移動して、イベントを開始しました。
本イベントは、HBCの森結有花アナウンサーの司会により進行しました。まず、日本たばこ産業株式会社(JT)北海道支社総合営業第4チームの須賀久世主任から、JTが全国で9カ所あるJTの森で、森の手入れを支援する活動をしていることを紹介し、現在は「第2期ほっかいどう企業の森林づくり推進協定」をJTと北海道の間で締結し、「海を育む水源の森に」をコンセプトに、積丹では約350haを対象に森林整備に貢献していることが紹介されました。
続いて実際に森を管理している積丹町役場農林水産課の佐藤理総括主査より、人工林として、苗木を植樹し、間伐・造林・下草刈りなどを行っていることが紹介されました。
引き続き、天然林(二次林)エリアに移動し、北方生物圏フィールド科学センター苫小牧研究林の奥田篤志技術職員から、このエリアの植生の特徴や、山の栄養分が川を通じて海の豊かさに繋がっていることなどが紹介されました。

その後、余別コミュニティーセンターに移動してお昼休みを取ったあと、センターの横を流れる余別川で生き物の観察を行いました。
まず、北方生物圏フィールド科学センター和歌山研究林の岸田治准教授が、余別川に生息する魚の種類や生態についての説明を行いました。その後参加者は3つの班に分かれ、①川の魚を電気ショッカーで捕獲する様子の観察、②捕獲した魚の体長や重量、胃の内容物調査の実施、③川底にいる虫等の捕獲と観察をそれぞれ順番に行いました。この調査には、苫小牧研究林より、汲川正次森林技能職員、阿弓将人森林技能職員、内田次郎森林技能職員、松岡雄一森林技能職員、環境科学院修士2年の森山泉梨氏、環境科学院修士1年の南山以央理氏も加わり、魚捕獲の実演や、参加者の実習の補助等を行いました。
最後に余別コミュニティーセンターで全体の質疑応答を行い、参加者は、森が昆虫や水生生物を育て、その生き物を川の魚が捕食し、それらの魚が海に出て行って、また産卵のため川に帰ってくるという、海と川と山の繋がりについて体験を通して深く学びました。

サステイナビリティ推進機構は、今後も学外のステークホルダーと連携し、「持続可能な社会」の実現につながる教育・研究の取組・発信を更に進めていく予定です。

概要
○名称:北海道 to the futrure プロジェクト presents 北海道大学×HBC SDGs大学 in JTの森 積丹~森と川のいのちのつながり~
○講師:岸田 治(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター准教授)
○ナビゲーター:森結有花(HBCアナウンサー)
○日時・スケジュール:2023年8月19日(土)
 午前8時まで:HBC本社(札幌市中央区北1西5)集合、バスで移動
 午前10時~午後3時:JTの森 積丹(積丹町余別地区)
 午後5時ころ:札幌帰着
○参加対象:小学5年生以上
○参加料無料
○主催:HBC北海道放送
○特別協力:北海道大学サステイナビリティ推進機構SDGs事業推進本部
○協賛:JT北海道
○後援:積丹町

説明を行う奥田技術職員(右)と司会の森アナウンサー
説明を行う岸田准教授(右)
魚を電気ショッカーで捕獲する職員
捕獲した魚について説明する様子

「北海道大学×HBC SDGs子ども大学(SDGs大学)」の過去の回はこちらをご覧ください。
北海道大学・HBC「子どもSDGs大学」いのちのつながり~食べ物からうんちまで~
 (2022年8月9日(水)・10日(水))

北海道大学・HBC「子どもSDGs大学」~未来のキーワード‟カーボンニュートラル”って何?~
 (2023年1月7日(土))