活動・調査報告
2022年8月18日に、江別市立江別第二中学校の生徒12名が「自主研修(校外学習)」で本学を訪問しました。
江別第二中学校では学習の一環として、生徒たちが複数のグループに分かれ、自らが関心のあるもの・場所を選択して訪問する「自主研修(校外学習)」を行っています。今回訪問した生徒の皆さんは「北海道大学のSDGs」について興味・関心を持ち来学しました。本学習では「講義」と「博物館訪問」を実施しました。
講義「北海道大学のSDGs」 加藤悟 教授(サステイナビリティ推進機構)
生徒たちはまず最初に、学術交流会館でサステイナビリティ推進機構の加藤教授による講義を受けました。講義では、北海道大学の歴史・4つの基本理念についての説明があった後、SDGs(持続可能な開発目標)についての説明がありました。SDGsは2030年を目標としており、今回参加した生徒たちは2030年には成人を迎えています。加藤教授は「あと8年で2030年になって終わりではなく、その後も続いていくこと」や「SDGsを自分コトとして考えることの大切さ」を説明しました。
また、北海道大学のSDGsに資する取り組みとして、「気候次世代100人会議in北海道」で幅広い世代の意見に耳を傾けていることや、高校生を対象とした講義動画を公開していることなどが紹介され、北海道大学がTHEインパクトランキングで世界的にも高い評価を受けていることが紹介されました。
北海道大学総合博物館見学「すべての人・自分らしく・世代を超えて・よく生きる」
北海道大学総合博物館を見学するにあたり、加藤教授から「SDGsの世界観である『すべての人・自分らしく・世代を超えて・よく生きる』 に関連するものを見つけてみよう」と提案がありました。北海道大学総合博物館には、北海道大学で調査・研究している多種多様なものが展示がされています。生徒たちは2班に分かれて北海道大学総合博物館の中を見学して回りました。
見学後、加藤教授と生徒たちは見学の振り返りを行いました。生徒たちからは「恐竜の化石や動物のはく製がたくさんあった」「いろんな鉱物がたくさんあった」「アイヌについての展示があった」「木の品種改良の取り組みを知れた」といった気づきが出されました。加藤教授は「調べること、知ることで次につながる。恐竜の絶滅は人間社会にも当てはまるかもしれないし、鉱物を通して地球の歴史を知ることも大事だ。アイヌの歴史を知ったり過去の反省はこれからの共生につながる。」と応えていました。
生徒たちは、今回の訪問で学んだことを、中学校に帰ってまとめる予定です。